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アンディ・ウォーホル回顧展「永遠の15分」@森美術館

2月1日から5月6日迄の会期で、六本木ヒルズ、森美術館で開催中のアンディ・ウォーホル回顧展「永遠の15分」。
ウォーホルと言えば、言わずと知れたポップアートのスーパースター。
ポップアートに興味のない人でも、その名前くらいは聞いた事があると思います。
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20世紀の後半、時代背景の変化と共に次々とスタイルを変え、活動の場を広げ、ポップアートに限らず、デザイン、絵画、音楽、映画等、ジャンルを超えて、芸術全般で世界に大きな影響を与えた彼。
ヲイラも、勿論、リアルタイムではありませんが、音楽にのめり込んでいた若かりし頃、ポップアートに刺激を受けた時期があり、ウォーホルが創り出した作品や彼に纏わる書籍や映像を幅広く体験して来ました。
そんな青春の思い出?とも言えるウォーホルの個展が国内史上最大級の規模で行なわれるとの事で、森美術館に足を運んで来ました。
そして、この企画展、森美術館の10周年記念展でもあるのですね。
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伺ったのは、3月の半ば。
週末と言う事も手伝ってか、現地に着くと、想像を超える凄まじい盛況ぶりで、入場を待つお客の列は、美術館エントランスのあるフロアから溢れ出し、エントランスに続く廊下、更に階段の下、外まで続いていました。
我々は、前売り券を買っていたので、すんなり入れましたけど、当日券の人は、1~2時間は待たなければ入場出来ない感じでした。
確かに、大物アーティストですが、今もこんなに人気だとは驚きでした。
しかも、若い人が多い。
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今回の個展は、ピッツバーグにあるアンディ・ウォーホル美術館が所蔵する彼の初期から晩年に至る約400点の作品の他、彼が日々の生活の中で使用していた私物300点が展示されると言う興味深い内容。
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内容は、ウォーホルの代名詞とも言えるキャンベルスープはじめ、マリリン・モンローやエリザベス・テイラー等を描いたお馴染みの「世界の肖像シリーズ」、マドンナやスタローン等、世界のセレブをウォーホル自身が撮影したスナップ、「ヴォーグ」誌を飾ったブロッテド・ライン(しみつきの線)を使った作品、「ブリロ」や「ハインツ」等の段ボール箱を本物そっくりに再現した彫刻作品、等々と盛り沢山ですが、まだまだ、これでは終わりません。
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晩年のバスキアとのコラボ作品、更には、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルを長時間にわたって定点撮影した「エンパイア」を含む25本もの実験映像の上映と、これでもか!と言う充実の内容。
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そして、極め付きは、ニューヨーク東47丁目231番地にあるウォーホルの仕事場であり、アンダー・グラウンド・カルチャー・シーンの拠点として気鋭の芸術家達の溜まり場でもあった「シルバー・ファクトリー」が、ほぼ原寸大で再現されている点。
昔、何かの映像で、様々のジャンルの若い芸術家達が、この「シルバー・ファクトリー」に自由に出入りし、酒を飲み、音楽を聴き、アートを創造し、刺激し合うシーンを観た事があり、すごく羨ましく思ったものでした。
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そして、ウォーホルは、自分が日常生活で使っていたあらゆるものを「タイムカプセル」と称した段ボールに保管していたそうですが、今回、それらの中から、雑誌や新聞の切り抜き、書簡、メガネや灰皿等、約300点をウォーホルのアーカイブ「タイムカプセル」として展示されているのも、本当の顔が謎と言われる生身のウォーホルが垣間見られるようで、興味深かったです。
その中には、雑誌や浮世絵等、日本に関するモノも多数展示されていて、更に親近感が沸きました。また、個人的には、「2つのマリリン」が見れた事は、収穫でした。

5月の連休は、激混みが予想されるので、興味のある方は、4月中に覗いて見ては如何でしょうか。週末に行かれる方は、前売り券を買って行った方がスムーズです。
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by kansukenator1 | 2014-04-12 23:08 | MUSIC/アート | Comments(0)


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