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涼を求めて! 京の奥座敷で川床料理@ 貴船茶屋

旅のプランニングで、観光ルートの選定と同じくらい重要なのが、どこで、何を食べるか?と言う事。
今回の旅で、ヲイラが、外せないと強く押したのが、京都の奥座敷、貴船で川床料理を戴く事でした。
貴船の川床料理、未体験の妻に、是非、その雰囲気を体験して貰いたかったから・・・。  
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そして、貴船に数ある川床料理店の中から、今回、ヲイラが選んだのは、「貴船茶屋」さん。
以前、一泊して川床料理を戴いた事のある老舗の「ひろや」さんが、やはり、トータル面では、一番高い満足感を得られそうに思いましたが、お値段もそれなりになります。
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失礼ながら、川床料理は、料理自体に、あまり期待はしておらず、料金の半分は雰囲気代だと思っていますので、お店の格式や料理の質やレベルは、そこそこで良いと言うのがヲイラの考え方です。
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こうした考え方に基づき、各店毎に、ロケーション、席数、料理の内容、価格などについて、ネットで比較。
その結果、「ひろや」さんを除くと、各店とも、それ程、大きな差はありませんでした。
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そんな中で、ヲイラが「貴船茶屋」さんを選択した理由は、次の3点からです。

理由(その1)

「貴船茶屋」さんは、貴船川の上流に位置し、川幅が比較的狭い為、全ての席が、水際の席となる事。
だって、川幅の広い川床の場合、何人もの客を横に並んで座らせる事になるから、列の真ん中の席に座らせられたら、清流の雰囲気なんか全然味わえないからね!

理由(その2)

団体客を取らない方針の為、騒々しくなく、落ち着いた雰囲気の中で、食事が楽しめそうな事。

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理由(その3)

天候が悪い時など、当日のキャンセルでも、キャンセル料が取られない事。

これって、結構、重要で、先程も触れましたが、川床料理は、川床で戴くからこそ価値がある訳でして、雨が降ったら、旅館の座敷で食事する事になってしまいます。
旅館の部屋で食事する為に、わざわざ、貴船まで来ている訳じゃないですからね。
それなら、京都市内の日本料理さんに行けば良い訳ですからね、

実は、そう言う自分も、以前、「ひろや」さんに泊まっての川床料理は、食事が始まってから間もない時間帯で、突然、雨が降り出し、旅館の部屋に戻っての食事となってしまったと言う残念な体験があるんです。

今回も、当初の予定では、夕食でお邪魔する事になっていたんです。
しかし、この日の天気予報で、夕方から山沿いは雷雨になる確率ガ高いと伝えられていたので、店に電話し、昼の時間帯に変更してもらったのです。
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お店までの行き方は、出口柳駅から叡山電鉄に乗り(約20分)、貴船口駅(終点、鞍馬駅の1つ手前)で降りると、旅館の無料送迎バスが現地まで送ってくれます。
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ハイキングがてら、駅から30分程かけて、歩いて行く人も少なくないようですが、根性なしの我々は、迷わず、バスで移動。
昼過ぎの時間帯は、渋滞が激しいとは聞いていましたが、それは想像以上で、全く動かない状態。
空いていれば、10分程の距離だそうですが、結局、歩いた方が早いくらいの時間が要されてしまいました。
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旅館の前に着くと、道路から階段を降りたたところに流れる清流に川床が組まれていました。
お客の数は、多過ぎず、少な過ぎず、調度良い入り。
我々は、中ほどの席に案内されました。
川床は、水面に近い高さで組まれているので、足を水につける事が出来て気持ち良~い!
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そして、MENUの説明を受けます。
料理は、全て、懐石のコースで、最もリーズナブルな10,000円のコースから、数千円刻みで5種類位、一番高いのは、20,000円くらいだったか?
価格の違いは、お料理が、1、2品増えたり、食材に高級なものを使うと言った点だそうです。
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我々は、10,000円のコースをお願いしましたが、内容的には、これで十分です。
お品書きはありませんので、写真と記憶を辿ると、こんな感じです。

先付(蛸の子)
八寸(もずく、小魚、穴子鮨、さつま芋、煮こごり)
お造り(鯛)
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鱧のお吸い物(うど、胡麻豆腐、柚子)
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炊き合わせ(里芋、蛸、麩、かぼちゃ、インゲン)
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鮎の塩焼き
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あまごの天麩羅(茄子、大葉、しし唐、パプリカ、さつま芋)
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絹巻素麺(胡麻豆腐、椎茸)
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ちりめん山椒ご飯
赤出汁(豆腐、なめこ、生麩)
漬物(きゅうり、たくわん、しば漬け)
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デザート(ルビーグレープフルーツ、巨峰、マンゴプリン)
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正直言って、料理は、「相当、ひどい!」と思って覚悟していたのですが、そんな事はなく、十分、普通でした。
一番美味しかったのは、鮎の塩焼き、大きさは小ぶりでしたが、臭みは皆無で、新鮮さ抜群の美味しい鮎でした。
最初に食べた鯛のお造りも、鮮度が良かったです。
これで、ロケーション代込みの料金ならば、納得です。
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電話の応対でも感じましたが、女将、娘さんはじめ、スタッフの接客の丁寧さも好印象!
貴船茶屋を選択して、正解でした。
そうそう、此方は、トイレが、川床から近いのも、特に女性同伴の場合、重要なポイントですね。
食事を終えた後は、ほろ酔い加減で、貴船神社にお参りして、岐路に着きました。
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初めて、貴船の川床料理を体験した時、ちょっと、自分が大人になった気がした事を覚えています。
たまには、暑さでうだる市内を脱出して、涼を求め、貴船に繰り出すのも良いものです。
そこで、彼女に、川床料理でも、ご馳走してあげれば、あなたの株も、少しは上がるかもですよ。
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貴船茶屋
京都市左京区鞍馬貴船町69
075-741-2148
10:30~21:00
不定休
by kansukenator1 | 2012-08-27 22:22 | 和食 | Comments(0)


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