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「和食 菅井」で秋を食す@横浜馬車道

いよいよ、本格的な秋到来! と言う事で、食いしん坊にとって、秋は大変楽しみな季節。
と同時に、大変、恐怖の季節でもあります。
ジビエやキノコ等、この季節ならではの美味しい食材が沢山出回るのは大変喜ばしい事ですが、
体重はじめ、諸々の健康面の指数の事を考えると頭が重たくなってきます。
まあ、肥満度指数(身長と体重のバランス値)が、何とか、マイナス2桁台をキープしているのが、ヲイラの唯一の心の支えですが、コルステロールや体脂肪の値は、毎年悪化の一途を辿っています。
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こうした悩みを抱えながらも、美味しいものへの欲求を抑え切れず、この日、訪れたのは、横浜馬車道にある「和食 菅井」さん。
今年7月に初めて伺った際、とても気に入り、次回は、是非、ご主人が創られる秋の懐石を味わいに伺いたいと、再訪を誓った店です。
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お店の雰囲気、サービス等、お店全体に関する評価や感想は、前回の訪問時に記述しているので、
今回は、この日、戴いたお料理の内容についてのみ紹介させて戴きます。
この夜も、駅や舗道のあちこちに、APECを控えての物々しい警備が目に付きました。
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お料理は、昼5000円、夜10、000円のお任せコース1本のみ。
何が出てくるのかお店に行くまで分かりません。
と言う店はよくありますが、こちらは、コースの内容を記した「本日のお品書き」なるものもなく、
席に着いても、何を食べさせて戴けるのか全く分かりませんし、出て来た料理に名前も付いていません。

ですから、後述するお料理の名前は、ヲイラが勝手に付けたものです。
当然、的を得ていない不適切な名前も沢山あると思いますが、お許しください。
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毛蟹と松茸の鍋
・・・茹でた毛蟹と、生のままの松茸のスライスを、蓋付きの小さな陶器に盛り、そこに、ぐつぐつと煮えたぎった餡かけのだし汁を一気に流し込み、素早く蓋をして供されます。
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・・・毛蟹の甘さが半端ないです。そして、瞬間的に熱を加えられた松茸は香りも豊かで歯ごたえも最高。
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八寸
・・・もみじ、柿、菊の3種の葉を添え、お皿の上に秋を演出しています。
  「くちこ」と言う珍味を初めて知ったのも収穫。
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①「もって菊」と胡桃のお浸し
・・・もって菊と言う食用菊。 
  しゃきしゃきとした歯ごたえと、甘さとほろ苦さのバランスが良く、さっぱりしていてとても美味しいです。
  「もって菊」は、花びらが筒状になっている為、茹でても形が崩れず、しゃきしゃきとした歯ごたえが得られるのが特徴と、説明してくださいました。
  鮮やかな紅紫色は、見た目にも美しいインパクトで、テーブルに彩りを与えます。

②ボタン海老のシソ風味
・・・丸く可愛らしい小さな器に盛られた生のボタン海老には、シソを漬けた醤油の出汁が掛けられています。

③干くちこ(写真にあるオレンジ色の三角形のもの)
・・・能登の名産品で、ナマコの卵巣を干したもの。開いたナマコの卵巣を何枚も連ねて、
  一枚に干し上げて作られ、一枚作るのに十数キロのナマコが必要な為、大変高価なものだそうです。
  戴いたのも、その存在を知ったのも初めてですが、凄~い美味で、お酒に合い過ぎです。
  からすみに近い味わいですが、からすみ程、生臭さが強くなく、食べやすいかも・・・。

④イチジクとくるみの白和え

⑤茹でアワビのみぞれ賭け

⑥松茸&焼きたらこの甘辛煮

⑦きぬかつぎ
・・・柔らかく茹でたきぬかつぎの表面を細かく擦った黒胡麻で覆ってあります。

⑧ゆでの実?
・・・茹でた落花生のような食感と味わい

きんきの椀物
・・・きんきは、皮目がしっかり焼かれており、その香ばしさが堪りません。
  そして、身は上品でふっくらして、極上の味わい。
  ごろごろの松茸とモロッコインゲンも入っています。
  旨さの余韻が、いつまでも残る最高の椀でした。
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御造り
①カワハギの肝和え
・・・肝には、味噌を混ぜたような味付けが施されており、醤油は掛けずに、山葵だけを付けて食べます。 
  なめろうのような味わい。 これもばか旨です!
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②青森三厩(みんまや)の本まぐろ
・・・青森のマグロと言えば大間が有名ですが、同じ津軽海峡が漁場の三厩(みんまや)のマグロも、
  食のプロ達の間で、その大間に勝るとも劣らない旨さと評判のマグロだそうです。
  薬味は、山葵ではなく、細かく刻んだ辛味大根と芽ネギが添えられています。
  正しい食べ方か分かりませんが、この辛味大根と芽ネギをマグロで巻いて醤油を漬けて食べました。
  付け合せは、長芋の千切り。
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フグのしゃぶしゃぶ
・・・湯をくぐらせたフグに、とろとろに摩り下ろされたみぞれ状の蕪がたっぷり入った上品な出汁のスープが掛けられています。
  こう言うフグの食べ方もあるのですね。 柚子の香りが料理の輪郭を引き締めます。
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焼き茄子と伊勢海老のゼリー寄せ
・・・ゼリー状にした胡麻の香りと甘味でアクセントを付けた冷たいお料理。
  ごろりとした伊勢海老の身は、軽く炙っただけのレア状態。
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焼きリンゴのゼリー
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山形牛サーロインのステーキ
・・・山葵おろしで戴きます。
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福井産の鯛飯
・・・一組の客毎に土鍋で炊き上げられる土鍋ご飯。 
  どんなに満腹でどんなに苦しくても、この土鍋ご飯は食べない訳にはゆきません。
  残った分は、お土産として包んでくれますが、炊きたてが最高。
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この日は、松茸ご飯か、栗ご飯を予想していましたが、福井の鯛で炊かれた鯛めしでした。
これが、また最高ーっ! 幸せを感じる味です。 日本人に生まれて良かったと実感する瞬間。
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香の物
・・・きゅうり、うずらの玉子、人参、奈良漬、らっきょう、梅
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伊勢海老の吸い物
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フルーツ
・・・岡山の桃太郎ぶどう&同ビオーネ。
  酸味の強いビオーネから先に食べてくださいとのアドバイスに従い、ビオーネから食べます。
  大粒で甘みも酸味も強い力強い味わい。
  一方、名前は知っていても食べた事がなかった「桃太郎ぶどう」は皮ごと食べれます。
  さっぱりした甘さと程よい渋みの上品な味わい。
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今回は、松茸の網焼き、土瓶蒸し、栗などを主役に据えた秋ど真ん中のコースを想像して伺いましたが、
それは、前日までの内容で、この日から、11月のMENUに変更となったそうです。
想像したMENUとは異なりましたが、前回同様、十分満足の内容でした。
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■ビール(プレミアムモルツ中瓶)×2
■越の影虎特別純米酒630×1
■鳳凰美田辛口純米730×1
税、サービス含めて、26,000円。
納得です。 ご馳走様でした。
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和食 菅井
横浜市中区太田町5-69 山田ビル 1F
045-664-2885
12:00~14:30
18:00~21:00
定休日 水曜日
by kansukenator1 | 2010-11-02 23:59 | 和食 | Comments(0)


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