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祇園の喧騒を逃れ、暫し癒しの空間へ!建仁寺@京都

京都旅行、初日。
この日の訪問予定先は、「建仁寺」と「大徳寺」。
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昼過ぎに、京都駅に到着。
荷物を駅のコインロッカーに預け、予約をしてあった「う桶や う」でランチを済ませ、最初の訪問先、「建仁寺」に向かいます。
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建仁寺は、京都市東山区にある臨済宗建仁寺派の大本山。
日本に禅宗(臨済宗)を広めた栄西禅師が、1202年(建仁2年)に建立した京都最古の禅寺で、「風神雷神図屏風」があるお寺としても有名ですね。
昨年の夏に訪れた豊臣秀吉を祀る「高台寺」や、「八坂の塔」のある「法観寺」は、建仁寺の末寺だと言う事を初めて知りました。
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また、今年は、栄西禅師(1141から1215年)の800年遠忌にあたるそうです。
そして、しばしば、「日本最古の禅寺」と言う形容詞を付けて紹介される建仁寺ですが、これは間違いで、日本最古の禅寺は、博多の「聖福寺」だそうです。
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所在地は祇園に隣接しており、交通の便、立地共に最高の場所にあります!
「う桶や う」からは、目と鼻の先で、花見小路を歩いて、北門から入りました。
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本坊の受付で拝観料を支払い、中に入ります。
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少し歩くと、本坊の中央の間に置かれた俵屋宗達の「風神雷神図屏風」がいきなり目に飛び込んで来ました。
薄暗い室内に浮かび上がる鮮やかな金色の輝きに、暫し感動!
しかし、これはレプリカで、国宝に指定されている本物は、京都国立博物館に寄贈されています。
レプリカでも、インパクトは十分でした。
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此方は、「乃庭」と言う変わった名前の庭。
とても創建800年の名寺にあるとは思えないポップな庭です。
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一見、ふざけているような名前の庭ですが、実は、「は水」、「△は火」、「は地」と言う具合に、宇宙の根源的形態を示し、密教の6大思想(地水火風空識)に基づいたものなんだそうです。
ですから、この庭は、宇宙の真理・成り立ちを表現した庭なんだとか・・・。
深いっすね~。
ちなみに、木の麓が、井戸が、と言うのはわかるんですが、△が何だか分かりません。
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本坊から渡り廊下を伝って、方丈へ。
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建仁寺の方丈は、銅板葺の屋根が優美で印象的な禅宗方丈建築で、室町時代を代表する重要文化財建造物。
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安芸国(広島県)の安国寺から文禄年間(1592-96)に移築したと伝えられています。
方丈には、「大雄苑」と呼ばれる石庭と「潮音庭」と呼ばれる中庭が見られます。
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また、桃山時代の画壇の巨匠・海北友松や、大正から昭和にかけて活躍した橋本関雪の晩年の襖絵の傑作を目にする事も出来ます。
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本尊は東福門院寄進の十一面観音菩薩像。
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こちらは、部屋から見た「潮音庭」と呼ばれる中庭。
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中央に三尊石を置き、その東側に座禅石を、回りに紅葉を配した枯淡な四方正面の禅宗の庭です。
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皆さん、庭を見ながら、ぼ~と、心を癒していました。
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空間を生かしたこう言う日本建築、好きだなぁ。
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此方は、「大雄苑」と呼ばれる白砂に縁苔と巨岩を配した枯山水庭園。
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おおらかで美しい石庭です。
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続いて、法堂に進みます。
風神雷神図屏風、襖絵、枯山水庭園、等々、見どころ満載の建仁寺ですが、法堂の天井に描かれた双龍図も絶対に外せない1つ。
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拈華堂(ねんげどう)と呼ばれ、仏殿も兼ねた法堂自体が建てられたのは1765年と言いますから、およそ250年前。
一方、天井の双龍図は、平成14年(2002)に、建仁寺創建800年を記念して、小泉淳作によって描かれたものと言いますから、つい最近の事です。
と言う事は、建仁寺は、創建から800年間もの間、天井画がなかったと言う訳で、結構不思議な気がします。
墨絵の濃淡が鮮やかで、迫力満点です!
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正面須弥壇に祀られているのは、本尊釈迦如来坐像と脇侍迦葉尊者・阿難尊者。
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建仁寺、こんな街の真ん中にありながら、一歩、敷地に足を踏み入れれば、街の喧騒から逃れた癒しの世界に浸れる場所でした。
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そんな余韻に包まれながら、再び、多くの人で賑わう花見小路を抜けて、次の目的地、「大徳寺」に向かいます。
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by kansukenator1 | 2014-09-30 18:31 | 散歩/旅行 | Comments(0)

京都の紅葉を一足先に!西芳寺(苔寺)、大徳寺(高桐院)、南禅寺

京都に行って来ました。
初日は、建仁寺、大徳寺、2日目は苔寺(西芳寺)、南禅寺、そして最終日は伏見稲荷、平等院、てな感じで廻ってきました。
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京都の旅は2年ぶり
一昨年は、真夏に訪れたので、炎天下の中、汗だくになって歩いていましたっけね。
今年は、そこ迄ではないものの、それでも気温は30度近く。
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そんな中でも、場所によっては木樹が紅く色付いていました。
上の2枚は西芳寺(苔寺)、下の3枚は大徳寺、高桐院で見た紅葉です。
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あと、数週間もすれば、京都は紅葉のベストシーズン。
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街も道路も寺院も、観光客でごった返すんでしょうね。
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南禅寺は、新緑のような緑と紅のコントラストが鮮やかでした。
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やっぱり、京都は良いです。
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by kansukenator1 | 2014-09-27 17:23 | 散歩/旅行 | Comments(0)

10月一杯で閉店!「澤屋まつもと酒道場」@横浜希望が丘

地元以外の人にはピンと来ないと思いますが、横浜駅と海老名駅を結ぶ相鉄線沿線に、「希望が丘」と言う小さな駅があります。
その北口から徒歩3分くらいの場所に、「澤屋まつもと 酒道場」と言う、個性たっぷりの知る人ぞ知る「おでん」の名店が、ぽつんとあります。
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店主の松本庄平さんは、1791年創業、200年以上の歴史を持つ京都伏見の老舗酒蔵、「松本酒造」のご子息で、食通、そして幻の料理人として数々の逸話や経歴を持つ方。
強面で、いかにも関西人と言った強烈なキャラからは、そんな名家の御曹司には見えませんが・・・。(失礼)
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その松本庄平さんですが、故・松下幸之助に、「松本庄平のスッポン鍋を食べてから死にたい」と言わしめたり、かの伊丹十三監督の映画「たんぽぽ」のたんぽぽラーメンの生み親であり、映画における料理全般の監修も務めた方。
また、日本人で初めて、パリにラーメン店をオープンした人物としても知られる方だそうです。
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こうした話を聞くと、敷居の高い店のように思われるかも知れませんが、店の佇まいは、お世辞にも綺麗とは言えない、ごく普通の居酒屋風情の小さな店です。
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店の壁には、伊丹十三の他に、宝塚出身の某大物女優や、若手人気女優、誰もが知っている有名ミュージシャン達が、此方を訪れた際に撮ったご主人とのツーショット写真やサインが貼られています。
幻の料理人と呼ばれる所以は、こうした経歴を持ちながら、神出鬼没で、どこにいるか分からない行動の持ち主でもあるところから来ているそうです。
そう言えば、此方の定休日は日曜・祝日となっていますが、毎年7~8月は、店を閉めて、松本酒造の特約店巡りと全国の旨いもの探しの旅に出掛けると言う気ままなでマイペースな方です。
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高校時代の友人が、この夏に、希望が丘に引っ越したので、此方の話をしたところ、凄く興味を持ってくれて、仲間数人と伺う事が決定!
長~い、長~い8月が明けるのを待ち、9月になり、速攻で予約を試みると、何と、ご主人の健康上の問題で、10月一杯で店を閉める事になったのだと・・・。
それで、予約が殺到して、9月中の予約は全く無理と言う事だったのですが、無理を言って、何とか席を用意して戴ける事になったと言う次第です。
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実は、松本さん、日中は、松本酒造企画室長として普通に働いた後、夜は、「澤屋まつもと 酒道場」の店主として働くと言う激務をずっと続けておられ、体が悲鳴をあげたと言う事なんですね。
もう、結構、お歳ですしね。

詳しい病名は伏せますが、医者に、昼か夜のどちらかの仕事を止めるよう、勧告されたそうです。
冗談で、昼の仕事を止めて、店を続けてくださいよ!と突っ込んだら、夜の方が遥かに体がシンドイからね!と・・・。
店は閉じますが、依頼があれば、たまになら、出張料理人として、出向く事は可能と言われていました。
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間もなく、閉店してしまうお店のMENUやシステムを紹介しても意味がないかも知れませんが、自分自身の備忘録も兼ね、軽く、触れさせて戴きます。

此方のMENUは、1000円、2000円、3000円の3種類のコース。
1000円コースは、おでんの盛合わせが鍋でど~んと1度に出て来るタイプ。
2000円コースと3000円コースは、おでんが懐石風に、お椀に1種類ずつ供されるパターンで、8寸や、おでん以外の一品料理も付いています。

量的には、2000円コースで十分と思われましたが、最初で最後と言う同伴者達の希望で3000円コースをお願いしました。

アルコールは、ビールの他は、当然、まつもと酒造のお酒のみです。
燗、常温、冷のいずれかで供され、1合500円(だったと思います。)
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八寸

塩らっきょう、九条ネギのぬた、赤貝の煮付け、もずく、のどぐろの煮汁で炊いたオカラ
どれも、手間を惜しまず丁寧に作られた事が分かる、そして酒の肴として申し分のない料理です。
こう言う料理を美味しく思えるようになったとは、ヲイラも大人になったものです。
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3種類の焼き貝

秋田のしろ貝、アサリ、??? ゲランドの塩をふりかけて焼いだけと言う”Simple is best”の一皿。
貝の自然な旨みが半端なかったです。
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ウェルカム・スープ

上品で繊細な旨みの極上スープ、松本さんの豪快なキャラからは想像できない繊細な味わい。
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煮シイタケ
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おでん

<大根&竹輪>
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<ソーセージのレタス包み>
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<鶏のセセリ>
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<スッポン(差し入れ)>
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<タコ>
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<鱧天&ふぐ>
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<とうもろこし&ヒイカ>
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<モッツェレラチーズと餅が入いった松本さん曰く、”モッチャレラの巾着”>
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<鱈、コンニャク、練り物、ふぐ再び・・・・。>
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てな具合で、食べ切れない程、出て来ます。(全部、食べましたけど・・・・)
モロヘイヤ? 
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からすみ
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スッポンの雑炊&梅干
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まつもと酒造のお酒は、すっきりしていて、優しく、癖がなく、とてもピュアな味わい。
どんな料理とも相性が良さそうで、ワインで言うところの、サシャーニュ・モンラッシェのような存在と言ったら良いのかと・・・。
そして、飲み疲れ、飲み飽きしないお酒なので、ぐびぐび行っちゃって、困るお酒です、笑。
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そして、松本さんが作るおでんは、自分が知っている一般的なおでんとは、少々、次元の異なる料理と言う感じがします。
タネも、普段、おでんに使われないような素材が色々使われていますし、なんと言っても、その特徴は、旨い出汁にあります。
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カウンター越しに設置された、おでんを煮込むスープは2種類用意されており、1つは、松本さん曰く、シングルモルトスープ、もう1つは、ブレンデッドスープです。
前者は、事前に味の下ごしらえを施したタネ等を、お客に出す直前に、短時間、さっとくぐらす程度に使うスープで、他のタネの味が浸みこんでいないピュアなスープ。
後者は、ある程度、煮込むタネ用で、色々なタネの旨みを吸っているスープ。
この2種類のスープを使い分けています。
そして、どちらのスープも、スープの入った容器は、直接、火に掛けず、湯を張った別の容器に浮かべて加熱すると言う遣り方がとられています。
このスープの美味しさは、スープだけで、お酒が飲める感じです。
おでんは、懐石風に、1種類ずつ、お椀に入れて供されますが、美味しいので、その度に、スープを全部飲み干してしまいます。
そのせいで、胃の中でアルコールが薄まるのか、翌日、二日酔いが全くありません。
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松本さんは、一見、頑固で厳しそうに見えますし、一般的な尺度では到底計り切れない強烈な個性をお持ちの方なので、好き嫌いが、はっきり分かれる店だと思います。
一昔前の自分だったら、苦手なタイプの店だったかも知れません。
しかし、今の自分には、此方のお酒も、料理も、ご主人もとても素晴らしく思えます。
松本さんは、こう見えて、実は、話好き(マシンガントーク炸裂!)で、優しくて、とてもチャーミングな方です。
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3000円のコースとビール、日本酒を散々飲んで、お会計は1人、4000円。
利益を出す気が全くありません。
やっぱり、変わった店です。
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それにしても、松本酒造の御曹司が、何故、居酒屋をやっているのか?
 しかも何故、希望が丘なのか?
そして、何故、こんなに安い価格設定にしているのか?
疑問は尽きません。
その謎を探るべく、閉店前に、もう一度、伺いたく、10月に予約を入れて帰りました。
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P.S.
9月下旬、2泊3日で京都に行って来たんですが、最終日に、伏見まで足を延ばし、松本酒造の醸造所を見て来ました。
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歴史を感じる気品と風格を備えた(松本氏のキャラとは異なる、笑)美しい醸造所でした。
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これが醸造所正面玄関の門に貼られたプレート。
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この広大な敷地敷地全てが松本酒造の敷地です。
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澤屋まつもと 酒道場
横浜市旭区東希望ヶ丘97-17
090-9973-9783
18:00~21:00(L.O.)
定休日 日曜・祝日
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by kansukenator1 | 2014-09-13 17:49 | 和食 | Comments(0)

全てが究極!独自の世界を疾走する陽気でお茶目な奇才の店!ラ フィネス@新橋

こちら、ラ フィネスは、オープン当初から、気になっていたレストラン。
オーナーシェフの杉本敬三氏は、自らを、「AUTODIDUCT(独学者)」と呼んでいるように、12年間フランスで修行を積むも、特定の師匠に炊事する事なく、自分の感性と解釈でフランス料理を身に付け、帰国後、自らの店をオープンさせたと言う異色の経歴を持つ、今、注目の若手料理人です。
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この日、初めて、シェフの料理を体験させて戴き、その発想、手法、表現方法の全てに、既成の枠にとらわれない独自の世界感が強く感じられましたが、それは、こうした経歴が影響しているのかも知れません。
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そして、此方、お店の所在地が、ちょっと渋いんです。
お店があるのは、杉本シェフが創り出す華麗な料理とは、イメージ的に全く結び付かない新橋駅烏森口のサラリーマンの聖地みたいな場所。
飲み屋街(新橋西口通り)の突き当たりの先に建つビルの地下です。

しかし、階段を降りて、ひとたび店に入ると、世界は一変します。
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そこは、高級感溢れる一流レストランの雰囲気が漂い、直線と曲線を組み合わせたスタイリッシュでシックな空間がゲストを温かく迎えてくれます。
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まずは、バーカウンターに案内され、ここで食事の流れやスタイルについての簡単な説明があり、マネージャーとワイン等、ドリンク類を相談して決めます。
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ワインリストは、iPadに収められており、生産者、産地、ヴィンテージ、予算の4つの視点で検索出来るようになっていて、スマート。
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バーカウンターの正面には、スタイリッシュで巨大なワインカーブが備え付けられています。
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続いて、シェフが現れ、食事のMENUが提示されますが、MENUには、食材の名前しか記載されておらず、調理方法は、その場でお客と相談しながら決めて行くスタイルです。
代官山のリストランテ八木も、こんなスタイルでした。
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こうしたやり取りを、シャンパーニュとアミューズを戴きながら進めて行きます。
シャンパーニュは、フェリポナ ロイヤル レゼルバ ノン・ドゼ。
いきなり、贔屓の銘柄が出て来て、にんまり。
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そして、まるで生花のようなフォトジェニックなアミューズの登場にテンションアップ。
内容は、串2本(マッシュルームのマリネ、ハーブをまぶしたサーモン)とスプーン3本(赤パプリカ、フォアグラマカロン、チョリソを乗せたポタージュ)
どれも、フェリポナによく合います。
このアミューズから、シェフの料理に対する哲学の一端を垣間見たような気がしました。
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食事のMENUは、以下の2種類。

■ムニュ・セゾン(15,000円) ・・・季節の素材を取り入れたお任せコース
■ムニュ・フィネス(22,000円)・・・高級食材を使用したお任せコース
 ※両コース共に、税込・13%サ別。
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ワインは、5種類のデギュスタシオンが用意されていました。

■ 5,000円・・・シャンパーニュ×1、白×2、赤×1
■ 7,000円・・・シャンパーニュ×1、白×3、赤×1
■10,000円・・・シャンパーニュ×1、セレクトワインを一皿毎に合わせたセット
■12,000円・・・シャンパーニュ×1、セレクトワインを一皿に合わせたセット(銘醸ワイン含む)
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食事は、ムニュ・セゾン×2、ワインは、デギュスタシオン(12,000円)、デギュスタシオン(5,000円)をお願いしました。
この日の、「ムニュ・セゾン」の食材は此方です。

■ムール貝
■手長海老、鮎
■フォアグラ
■スッポン
■のどぐろ、鱸
■小鹿
■柑橘、茶
■メロン、生姜、ソーテルヌ
■ミニャルディーズ

アミューズを食べ終えたところで、ダイニングに移ります。
ダイニングには、赤い絨毯が敷かれ、丸いテーブルが5席(だったと思う?)、ゆったりとスペースを取って配されており、グランメゾンの落ち着いた雰囲気が醸し出されています。
BGMがないので、静か過ぎて、居心地が悪いかと思いましたが、シェフもソムリエの方も気さくで、色々と会話が弾む為、その点は、全く気になりませんでした。
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此方では、全ての料理を、シェフ自らが、テーブルまで運び、素材や調理法の説明をされるのも特徴のようです。
料理を創りながら、サーブまで、1人でやるのは大変だと思うのですが、調理法がその場で変わる事が多く、正しい説明をする為に、こう言うスタイルになってしまったそうです。
我々、お客としては、大歓迎ですけどね・・・。
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<食材①・・・ムール貝>

一皿目の食材は、ムール貝。
モンサンミッシェルのAOPのムール貝を白ワインで蒸し上げ、これに朝獲れの枝豆を添え、アワビのソースを掛けた一皿。
もっと複雑な工程を踏んだ料理なのですが、端折ると、そんな感じだと思います。
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このお皿に合わせてくれたのは、シェフの修行先の1つでもあるアルザスのリースリング。 
爽やかな中に、V.V.ならではの円やかさも感じられる軽やかなワインでした。
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自家製のパンには、2種類のバターが用意されましたが、このバターが何と、「セップ茸のバター」と「ウニのバター」。
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普段、自宅でも、レストランでも、パンはバターを塗らずに食べる自分ですが、この日は、積極的にバターを塗ってしまいました。
特に、セップ茸のバターが、香り高く美味しかったです。
自家製のパンも小麦の香りが豊かで、とても美味しかったです。
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<手長海老、鮎>

2皿目の食材は、手長海老と鮎。
手長海老と言っても、ラングスティンとは違い、川に生息する手長海老だそうです。
産地は京都由良産、川の手長海老なるものがある事を初めて知りました。 
冷製のビスクソースの上に、ウズラのポーチドレッグと手長海老を浮かべ、鮎のジュレを添えた一皿。
オレンジ色のビスクソースと、緑のバジルソースのコントラストが鮮やか。
器の下に敷かれたお皿の色合いとも調和が取れた美しい色彩感覚。
見た目も味わいも、涼やかながら、しっかりとしたコクのあるソースが印象的な一皿でした。
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このお皿に合わせてくれたのは、シェフのフランスでのもう1つの修行先、ロワールのシュナンブラン。
ロワールを代表するビオディナミの1つ、サンソニエールのLa Lune。
リンゴのような香りがあり、先程のリースリングと違い、ボディもあるワインでした。
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<フォアグラ>

3皿目は、フォアグラの冷製。
杉本シェフのスペシャリティで、初訪問のお客には、必ず、コースに加える一皿だそうです。
フォアグラを24h、特製のコンソメに漬け込んで作ると言う西京漬けのような?フォアグラ料理です。
フォアグラに掛けられているジュレはブレス産の鴨と但馬牛のジュレ。
フォアグラの周辺には、黒胡椒、香辛料、ハーブ等が散りばめられており、これらを付けて、味わいの変化を楽しみます。
黒のスクウェアのお皿で供されたフォアグラ、絵的にも映えますね。
美しい食器類は、全て、九州の「カマチ陶舗」に特注して作った有田焼きだそうです。
このお皿に合わせてくれたのは、アルザスのゲバルツトラミネール。
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クチナシの香りが華やか! フォアグラとゲバルツトラミネールの相性はばっちりです。
ソーテルヌだと甘過ぎて、コースの流れが分断されるので、このワインのチョイスはさすがです。
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<スッポン>

4皿目の食材は、スッポン。
和食以外で、スッポンを食べるのは初めてです。
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タルタル・ステーキならぬ、タルタル・スッポンのような料理と言ったら叱られるでしょうか?
白ワインと香味野菜で煮たスッポンを小さく刻み、タルタルソースの上に敷き、、エシャロット、卵黄、ピクルス、パセリ等のラビゴットソースで和えた一皿。
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まずは、そのまま戴き、後半は、スッポンのコンソメをひたひたと掛けて戴きます。
さっぱりした味わいで、フレンチと言うより、和食のよう・・・。
食べるプロセスも、ひつまぶしに似ていますしね。
スッポンのコンソメの滋味深い味わいが、いつまでも口の中に残ります。
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このお皿に合わせてくれたのは、ロワールの若き作り手、アレクサンドル・バンのプイィ・ヒュメ。
しっかりしたミネラル感と切れ味の良い酸味、S.B.らしい爽やかな芳香と苦味も感じられる素晴らしいワインでした。
そして、プイィ・ヒュメならではのスモーキーさが、滋味深いスッポンの味わいとも相性が良かったです。
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<のどぐろ、鱸>

5皿目の食材は、のどぐろ&鱸と言う豪華な組み合わせ。
のどぐろは1週間熟成させ、鱸も1週間塩漬けにして、水分を抜いて干物のように旨みを凝縮しているそうです。
これをソテーし、京都の小蕪を添え、のどぐろの骨で取ったスープと、東京軍鶏のスープが注がれた一皿。   
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杉本シェフの料理は、極上の食材を、バリエーション豊かなコンソメやジュレと組み合わせ、独自の世界を創り上げるのが特徴なのかも知れません。
途中で柚子を絞ると、爽やかさが加わり、また違った世界が広がりました。
酸味、塩み、脂の旨みが凝縮された、これも和食に近い一皿でした。
ただ、鱸は水分がやや抜け過ぎの感じがしました。
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そして、この料理に合わせて来られたのがピノ・ノワールだったので、ちょっと驚きましたが、のどぐろ&鱸の香ばしい焼き目と、よく合っていました。
しかも、この料理には、ワインが2種類用意されており、ピノの飲み比べも意図されていました。
1つは、シェフの在仏時代からの友人が作るアルザスの無濾過のピノ。
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そして、もう1つが、何と、ドミニク・ラフォンのヴォルネイ2011!
コント・ラフォンのムルソーは過去数回飲んだ事があり、自宅にもストックがありますが、自らの名を冠したドミニク・ラフォンのワインを体験するのは初めてです。
しかも、赤なんで、興味津々でした。
味わってみると、香りは上品で華やか、タンニンは柔らかくソフト、味わいは優しくまろやかでふくよか・・・。
上手く表現出来ませんが、上質で洗練された、さすが、貫録の味わいでした。
偉大な造り手は、白でも赤でも何でも来い!と言う感じなんですかね?

アルザスの伝統を守って来た造り手と、ブルゴーニュを代表する偉大な造り手の希少なワインの飲み比べ。
この楽しくも贅沢な演出にやや興奮、鼻血が出そう!
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<小鹿>

6皿目の食材は、小鹿。
蝦夷小鹿のメスのステーキです。
ここで、ナイフが、ライニョールに変えられます。
このとき、コンディションは既に満腹状態だったのですが、この美しいロゼ色を見ると、また食欲がかきたてられるのが不思議です。
小鹿って初めて戴きましたが、大人の鹿より好きかもです。
と言うより、シェフの火入れの腕の違いで、そう感じたのかも知れませんが・・・。
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肉の食感はサクサクした感じで、胃にもたれる重さがなく、サッパリとしたソースと相まって、自然の旨さと言うか、とてもピュアな美味しさを感じました
ガルニは、トリュフの泡を纏ったジロール茸と、北海道の大黒シメジ。
この茸たちが、また美味しいんですよ。
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このお皿に合わされたのは、コート・デュ・ローヌ、ドメーヌ・デュ・クレのNo Wine’s Land 2011。
「ワインのない土地」と言う変わった名前のシラー100%のワインです。
最後に出されたワインなので、きっと素晴らしいワインなんでしょうけど、その前のドミニク・ラフォンの余韻が残っていて、殆ど、記憶がないのが残念です。
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<柑橘、茶>

7皿目のお題は、柑橘&茶。
何が出て来るかと思いきや、モヒートとアールグレー(ダナン)のグラニテでした。
と言う事は、お題の柑橘はミントと言う事ですな。
モヒートを煮沸してから、かき氷状にして、アールグレーを加える?と言われたような気がします。
このグラニテ、メチャ清涼感があって、メチャ旨で、これで胃がすっきりリセットされました。
使用されたラムは、Mount Gayの30年もの、その香りは、”モテル男の香り”なんだそうです。笑
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<メロン、生姜、ソーテルヌ>

8皿目の食材は、メロン、生姜、ソーテルヌ。
何のこっちゃ?この組み合わせは!って感じですが・・・。
液体窒素を使ってエスプーマを作る装置がテーブル近くに運ばれ、お皿に盛られたヨーグルトのシャーベット、生姜のコンフィ、メロン、ピスタチオに目掛けて、ソーテルヌのエスプーマが炸裂すると言う派手な演出が用意されていました。
その瞬間を写真に収めようとカメラを構えましたが、間に合いませんでした。(汗)
しかし、お味の方は素晴らしく、一見、ばらばらな感じがする食材の組み合わせに思いましたが、見事に一体化した一皿になっていました。
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<ミニャルディーズ>

ミニャルディーズのお題はヘーゼルナッツとカカオマス
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ドリンクはエスプレッソを戴きました。
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食材、調理法、ワインだけでなく、器、内装、サービスに至る迄、”ラ フィネス”と言う世界に関わるもの全てに対し、妥協を許さず、「杉本ワールド」を究極まで貫き通しているお店である事を実感しました。
しかし、そう言うと癖が強く、面倒臭い店のように感じるかも知れませんが、シェフの陽気で気さくなキャラクターが手伝ってか、非常にフレンドリーで、暖かさを感じるレストランです。
それは、シェフの発想や行動の原点が、お客さんに喜んで貰いたい、お客さんを驚かせたいと言う、茶目っ気とおもてなしの心で、この店を営んでいるからだと思います。
これからも、目が離せないレストランです。

P.S. 土曜のみ、ランチ(8,000円)があるそうです。
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ラ フィネス (La FinS)
港区新橋4-9-1 新橋プラザビル B1F
03-6721-5484
[火~金]
18:00~24:00(L.O.21:00)
[土]
12:00~16:00(L.O.13:30)
18:00~24:00(L.O.21:00)
定休日 日曜・月曜
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by kansukenator1 | 2014-09-06 23:27 | フレンチ | Comments(0)