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やっぱ、和食って良いっすねぇ! 菅井@横浜馬車道

昨年の夏、そして秋と、何度か予約の電話を入れた事があるのですが、
いずれも満席と言う事で、訪問の機会を失っていた「和食 菅井」。
今回、再トライと言う事で 1週間ほど前に電話し、めでたく席をゲット。
満を持しての訪問です。
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店は、馬車道通りから一本路地を入ったところ。
みなとみらい線の馬車道駅3番出口からが最短ルートで、2分くらい。

外観は、美しいレンガの壁に、重厚な木のドア。
建物には窓がなく、外からは、何の店なのか全く分かりません。
「菅井」の表札がなければ、高級クラブかスナックを想像する佇まいです。
この日は、外に風鈴が吊る下げられ、夏の風情を演出していました。

中に入ると、照明を暗めに落としたホールの正面奥に、10席程の半円形のカウンター席が、
また入ってすぐの左手には、6人程の半個室のテーブル席があります。
いかにも大人の隠れ家と言った雰囲気です。
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料理は全てお任せで、昼は5000円、夜は10000円の一本のみ。
「本日のお品書き」なるものもなく、何が出てくるのか分かりません。
MENUを眺めながら、何を戴こうかと考えるのも楽しいですが、
「今日は何を食べさせてくれるのだろう?」、「次は何が出て来るのだろう?」とワクワクしながら料理を待つと言うのも良いですね。

スタッフは、ご主人と若い女性の板前さん、そしてホールと会計担当の奥様?の3人です。
この日は、半個室には5~6人の予約客が、カウンター席には、我々2人と、4人のサラリーマン風の男性客で埋まっていました。

そして、この日、ご主人が用意して下さったのは、次のようなお料理でした。

先付け
・・・丸ナス、湯葉、蟹、じゅんさいを上品な出汁で和えたもの。 
  この季節に相応しい涼しげな一皿です。
  摩り下ろしではなく、微塵切りにした山葵が、良いアクセントになっており、香りと味わいを豊かにしています。
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八寸
・・・綺麗な切子の硝子の器に盛付けられた岩牡蠣にはおろしポン酢が、小さな金属の器に盛られたズイキには胡麻ダレが添えられています。
 その他、蒸し鮑、蛸柔らか煮、カレイの昆布締め(からすみ和え)、煮穴子、雲丹、おくら、茗荷の田楽、
 あんず、食用ほうずき・・・と盛り沢山。
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鮑と冬瓜のしゃぶしゃぶ
・・・炭を起こした七輪の上には、上品な薄味の出汁を注いだ土鍋が乗っており、これに薄切りの鮑を数秒くぐらせ、別皿の肝をたっぷり付けて戴きます。
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・・・鮑と冬瓜を食べ終えた後は、この出汁を肝の入った器に注ぎ、スープとして戴きます。
  これが、また旨い。
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かれいの薄造り
・・・上品な甘みを持ったかれいは、歯応えを残すように粗く下ろした辛味大根で戴きます。
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鮪の御造り・
・・トロ3切れ&赤身1切れ
・・・さっぱりしたかれいと、脂が乗ったトロ、この組合せが、好きなんです。
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鱧の湯引き
・・・梅肉と梅酢の2種類のタレが用意されます。
  鱧はもう少し、歯ごたえがある方が好みです。
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長良川の鮎の塩焼き
・・・たで酢に付け、頭から丸ごと食べれます。 添えられているのは甘みと酸味が凝縮されたイチジク。
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口直しの梅
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和牛の炭火焼
・・・牛フィレの塊を鉄串に刺し、目の前で、炭火で焼き、スライスして皿に盛り付けられます。
  大根おろし&ポン酢で戴きます。 香ばしくて最高!
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香の物
・・・きゅうり、にがうり、奈良漬、梅・・・・・。
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■焼き鱧と枝豆の炊き込みご飯&青さのりの味噌汁
・・・炊き込みご飯は、客毎に別々の土鍋で炊き上げてくれます。
  焼き鱧は香ばしく、ふっくら。 上品で繊細な味付けの炊き込みご飯は、まさに絶品。   
  枝豆の効果も存分に発揮されています。
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  どんなに満腹で苦しい人でも、無理してでも食べなければ後悔する美味しさです。
  残ったご飯は、お持ち帰り用に包んでくれるシステムですが、炊き立てを一口だけでも食べて欲しいです。
  ちなみに、当家も、持ち帰ったご飯を、翌日レンジで温めて食べましたが、ちょっと味が濃くしみて、
  これもまたとても美味しかったですよ。
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ブルーベリー&マンゴー
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寡黙なご主人は、表情一つ変えず、ただ、ひたむきに料理に取り組んでいます。
それでいて、10人程の客の様子には目が行き届いており、絶妙のタイミングで料理が差出されます。
料理と料理のタイミングが開き、間延びする事もなく、逆にまだ食べている最中に次の皿が運ばれる事もありません。
まさに、絶妙のタイミングで、出来立ての料理が差し出されます。
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料理は、どの皿も丁寧に作られ、洗練されています。
器にも拘りが見受けられます。
皿数が多い上に、一皿毎の量もしっかりあり、最後まで辿りつく前に満腹になってしまう人も少なくないと思います。
幸い、我々は2人共、食い意地が張っているので、ご飯もお代わりしました。(笑)

アルコール類も、種類は特別多くはないものの、ビール、焼酎、日本酒、ワインが一通り用意されており、
ビールは500~600円台、日本酒も700円台~と良心的な価格で提供されています。
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鱧の湯引きが、ちょっと柔らかすぎ、歯ごたえに物足りなさを感じた以外は、
どのお料理も大変美味しく戴き、期待通りの満足感を得る事が出来ました。
連れも、大変、気に入ってくれたようでした。
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敢えて難点を言わせていただけば、ホールの隅に、空き箱が無造作に置かれていたり(一応、目隠しはしてあるとは言え)、その上に客の荷物を置いたりと言う点は、料理がどんなに素晴らしくても、一流店としてはあってはならない姿ですね。

また、サービスに関しても、所謂、「プロのサービス」と言う視点での対応は、あまり意識していないように思えました。
勿論、町場の普通の飲食店として見れば、全く問題ないサービスですが・・・。
もともと、ご主人の意識の中に、そうした指向はないのだと思います。
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しかし、こうした隙があるところが、逆に「親しみ安さを感じさせる」と言うメリットもあるのかも知れませんね・・・。
ご主人は、所謂、都内で、「一流店!」と呼ばれるような類の店作り等、初めから目指していないのだと思います。
そういう意味では、「地元の名店」と言う形容詞が、最もこの店を表しているかも知れません。
これからも、ご主人独自の料理の世界を追求し、地元の客を喜ばせて戴きたいです。
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この日は、上記のお料理の他、生ビール×1、サントリープレミアムモルツ×1、えびすビール×1、
譲し人九平次 純米吟醸×1、いづみ橋 純米生原酒辛口×1、を戴き、
予算は、2人で約27,000円(サービス料10%含む)。
秋風が吹く頃、またお邪魔したいです。
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和食 菅井
横浜市中区太田町5-69 山田ビル 1F
045-664-2885
12:00~14:30
18:00~21:00
定休日 水曜日
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by kansukenator1 | 2010-07-28 16:44 | 和食 | Comments(0)

梅雨明け&夏到来

関東の梅雨が明けました。
いよいよ夏本番です。
梅雨入りが6月14日だったので、ほぼ一ヶ月ぶりの快晴です。
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それにしても、今年の夏は暑い。
朝の8時前でも、既に30度を超えている日も珍しくない。
これでは、お年寄りは大変です。

この1~2週間の間に、親しくしている同年代の仲間の親が、立て続けに5人も亡くなりました。
偶然にしても、多過ぎます。
連絡を貰う度に、未だ続くのか! と言う感じでした。
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5人のうち3人が仕事等の関係で海外に住んでいます。
訃報を聞き、1人はイタリアから、1人は香港から、1人はロスから帰国しましたが、
葬儀が終わると、皆また、すぐに、海外へトンボ帰り。
ゆっくり話をする時間もありませんでした。
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こう言う時、海外に住んでいると言うのは、大変だなぁ、とつくづく感じました。
そして、僕らはそう言う歳なんだなぁ! と改めて感じました。
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by kansukenator1 | 2010-07-16 23:39 | その他 | Comments(0)

飲ん兵衛の為のインド料理店! カイバル@銀座一丁目

たまに、無性に食べたくなるインド料理。
暑さのせいでしょうか? 
まさに、このところ、ヲイラの頭の中は、インド料理食べたいモード全開状態でした。 
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気合十分で伺ったのは、京橋の人気インド料理店カイバル。
ダバ・インディア(南インド料理)、グルガオン(北インド料理)の姉妹店ですね。
あくまでも、ヲイラの勝手なイメージですが、ダバ・インディアとグルガオンは食事がメインのイメージ。
これに対してカイバルは、飲み中心(インド料理で飲む)のイメージです。
ですから、ランチならダバ・インディア、夜はカイバルと頭の中で勝手に棲み分けをしています。
ちなみに、グルガオンは、席が窮屈でゆったり出来ないので、ヲイラの選択肢からは外れています。
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場所は、銀座一丁目駅から数分、昭和通り沿いのビルの2階にあります。
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店内は、インド料理店にありがちなギラギラとした暑苦しい雰囲気は皆無。
インドの宮廷を思わす上品でシックな作りで、テーブルの間隔もゆったり取られており、
ゆっくり落ち着いて食事やお酒が楽しめるところが好きです。
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また、部屋の奥にはガラスで仕切られた厨房があり、インド人の料理人が調理をしている様子が見れるのも楽しいです。
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この日は、まず、チーズクルチャとタンドール料理の盛り合わせで飲み、ピリヤニで〆ると言うパターンで臨みました。
実は、これが、ヲイラお薦めのオーダーパターンなんです。
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2~3人でしたら、これが、一番、安く、色々な料理を楽しめ、お腹にも無理がないオーダーパターンだと思います。
人数が4~5人であれば、これに、サイドMENUを数皿足せば良いと思います。
カレーも食べたいと言われるとちょっと厳しいです。
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カレーとピリヤニの両方は、お腹的に無理だと思うので、その場合はピリニヤを諦めざるを得ないでしょう。
でも、折角、カイバルに来たのなら、ピリヤニを是非とも優先し、カレーを諦めて欲しいですね。
カレーが絶対食べたいなら、ダバインディアか、グルガオンに行きましょう。
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チーズクルチャ(ハーフ420円)
・・・ナンの中に、熱々、とろとろのゴルゴンゾーラチーズがたっぷり入ったお薦めの一品です。
2人ならハーフサイズで十分です。
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カイバルミックスグリル(2800円)
・・チキン(ピリ辛&プレーン)、海老、カジキ、シークカバブ、ブロッコリー、パニール(インドのチーズ)、その他が2個ずつ盛合わされています。
酸味の効いたタマリンド(豆)ソースとミントソースの2種類が添えられています。
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ラム肉のピリヤニ(1400円くらい?)
・・・インドの炊き込みご飯です。 注文を受けてから炊き上げるので数十分時間を要します。
海老、チキン、野菜等、数種類のビリヤニMENUの中から、我々がチョイスしたのはラム肉のビリヤニ。
大きなラム肉の塊がゴロゴロ入っています。 お米は、勿論、バスマティライスを使用。
コリアンダーの香り、そして薄っすらしたカレーの風味が、「インド料理を食べてるぞー!」モードを高めます。
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ビリヤニには、ライタと呼ばれる野菜の入ったヨーグルトソース添えられており、これをを掛けて2種類の味を楽しめますが、ヲイラはそのままの方が好きです。
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都内にインド料理店は沢山ありますが、こちらは、料理そのもののレベルは、平均的だと思います。
ただ、銀座と言う場所で、ゆったりと落ち着いた雰囲気の中で、お酒を飲みながら、そこそこのレベルのインド料理を楽しむ事が出来ると言う意味で貴重なお店だと思います。
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店の奥には、ワインセラーが置かれています。
ワインはインド料理店としては、かなりのラインナップで、しかもリーズナブル。
ボトルで3000~5000円台、グラスで600~700円台とリーズナブルな価格帯が充実しているのも嬉しいところです。
産地も、フランス、イタリア、スペイン、チリ、アルゼンチン、ルーマニア・・・と多彩。
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インド料理でワインを飲む。
どうしても、フレンチやイタリアンが中心になりがちのワイン好きの皆さん。
たまには、ちょっと趣向を変えて、「インド料理でワインを楽しむ会」なんぞ企画したら受けるかもですよ。
そう言うわたくし、この日は、ビールで通しましたが・・・。
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これらのお料理と、キングフィッシャービール、ライオン黒ビール(スリランカ)、マサラ茶等を飲みまして、
2人で、6000円ちょっと。
この日は、二日酔いで、あまり飲んでいなかったとは言え、銀座(外れですが)でこのお値段、知っていて損のないお店だと思います。

カイバル
中央区銀座1-14-6 銀座一丁目ビル1階
03-5159-7610
11:15-15:00
17:00-23:00
年中無休
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by kansukenator1 | 2010-07-11 00:59 | エスニック | Comments(0)

ルソーとの再会! オルセー美術館展2010「ポスト印象派」

国立新美術館で開催中の「オルセー美術館展2010ーポスト印象派」を観て来た。
今回の見どころは、何と言っても、モネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、スーラ等、
この時代を代表する画家達の傑作115点が一堂に展示されると言う、そのスケールの大きさ。
「フランスから、これ程多くの絵画が一挙に出て行く事は、2度とないだろう」
とサルコジ大統領が言ったとか・・・。
しかも、115点の出品作品のうち、その半分以上が初来日と言うのも凄いです。
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しかし、オイラにとっては、何と言っても、アンリ・ルソーちゃんとの再会が最大のイベント。
ルソーの作品は、2006年の秋に世田谷美術館で開催された「開館20周年記念 ルソーの見た夢、ルソーに見る夢」「アンリ・ルソーと素朴派、ルソーに魅せられた日本人美術家たち」以来。
今回、出展されている「戦争」や「蛇使いの女」とは、勿論、初対面なので、とても楽しみ。
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平日の午後に行ったのですが、さすがに、質量揃って、これだけの充実の内容の為か、館内は超満員。
くたくたになる位、人でごった返していました。
平日でこれだから、週末に来たら、通勤ラッシュの電車の中状態で、作品の鑑賞どころではなかったのでは・・・。
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構成は、1章~10章まで、ほぼ時代別に展示され、印象派に影響を受けた画家達が、自分の個性を出し、
新しい分野を創造して行く過程が分かりやすく紹介されていた。
これを観て行くと、これらの画家達を、「ポスト印象派の画家」と言う一言で括って捉える事が、
全くナンセンスである事が良く分かる。
其々の画家により、画風が全く異なり、独創的で多種多様な作品郡で溢れていました。
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「第2章 スーラと新印象主義」では、スーラ、シニャック、ピサロ等による独自の点描技法を用いた作品が展示されていましたが、ヲイラが学生時代組んでいたバンドのギタリストのM君の描く絵を思い出しました。
彼は、音楽の他、絵画や小説など独学で色々と取り組んでいる奴でしたが、彼の描く絵の中に、点描技法を用いた作品があり、当時、こうした描写の絵を観た事がなかったオイラは、その独創的で緻密な描写に感動したものでした。
でも、それは、このスーラ達の技法を模したものだった事を、この日初めて知りました。
いやー、無知は怖い。
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今回、展示されている作品は、どれも素晴らしいものばかりでしたが、
ゴッホの「自画像」や「星降る夜」、ゴーギャンの「タヒチの女たち」や「黄色いキリストのある自画像」等、
誰もが知っている超有名な作品は、実物を生で、しかも真近で観ると、さすがに凄いオーラがありますね。
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全く個人的な感想ですが、1章~8章迄、順番に多くの作品郡を鑑賞して来て、どれもとても素晴らしかったですが、9章のルソーの作品を目にした途端、それまで観て来た100展近くの作品は、オイラの頭から、どこかへ飛んで行ってしまいました。
「子供の絵」と馬鹿にされていた時期もあったルソーの絵ですが、その独特の色使い、緻密な描画、幻想的で不思議な世界、その圧倒的な存在感とオーラに、完全にノックダウン状態。
今回、ルソーの作品は、「戦争」と「蛇使いの女」の僅か2点だけでしたが、2点だけでも十分満足出来ました。
いやー、本当に見応えのある企画でした。
8月16日まで開催されているので、もう1回くらい行きたいな。
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第1章 1886年ー最後の印象派
第2章 スーラと新印象主義
第3章 セザンヌとセザンヌ主義
第4章 トゥールーズ=ロートレック 
第5章 ゴッホとゴーギャン
第6章 ポン=タヴェン派
第7章 ナビ派
第8章 内面への眼差し  
第9章 アンリ・ルソー 
第10章 装飾の勝利
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by kansukenator1 | 2010-07-03 23:42 | MUSIC/アート | Comments(0)

オーソドックスさの背後にある奥の深さ!Ostu@代々木公園

代々木公園に程近いオステリア Ostu(オストゥ)に行って来た。
ピエモンテで修行を積んだ宮根正人シェフがオーナーを務めるお店です。
「いつでも行けるから・・・」と油断していたら、行こうと思ってから、既に2年以上の月日が経っていました。
場所は、千代田線の代々木公園駅から1分、小田急線の代々木八幡からも3分くらい。 
代々木小公園の傍にある可愛らしいお店です。
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伺ったのは6月下旬の昼下がり。
店のエントランスに飾られた鉢植えの木々が、初夏の陽射しを浴び、風にそよぐ様が、どこかのどかで柔らかな雰囲気を醸し出していました。
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店内は、オープンキッチンで、ホールは黄色と白を基調に、茶でアクセントを付けた明るく上品な雰囲気。
席は20人程でしょうか。
テーブルクロスやナプキンはリネンを使用。
オステリアを名乗っていますが、雰囲気はリストランテに近いかも。
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我々は、入ってすぐの窓際の席に通されましたが、大きなガラス窓からは、目の前の代々木小公園の緑が見え、なかなかのロケーションです。
普通なら、スプマンテで喉を潤すところですが、こちらには世界最高峰と言われるピエモンテの幻のビール「メナブレア」が飲めると言う事で、まずはそれで乾杯。
色は美しい琥珀色、専用のグラスもとても素敵です。
初めて飲みましたが、ベルギービールを若干軽やかにしたような感じ。
フルーティーでコクのある甘みが口の中に広がり、めちゃ気に入りました。
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これは新発見! 箱で買いたいと思いましたが、これがごく少量生産で、「イタリア人も飲めない幻のビール」と言われているそうです。
と言うか、世界最高峰のビールでありながら、イタリアでもその存在を知っている人が少ないとか・・・。
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スタッフは、キッチンに宮根シェフとアシスタント男性2人、ホールに若い女性1人の計4人。
12時過ぎには、ほぼ全ての席が埋まり、1人でホールを賄うのは、なかなか大変そうでしたが、
この女性のサービスは素晴らしかった。
MENUの説明、料理の上げ下げ、ワインの説明とサーブ、電話対応、そして会計・・・・。
しかし、どこに居ても、常に全テーブルに目が行き届いており、明るく、爽やか、丁寧、そして機敏なサービスを展開していました。
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ランチタイムのMENUは、パスタランチ(1800円)、ランチコース(2800円)、オストゥ スペシャル(4500円)の3種類とアラカルト。

パスタランチは平日のみ。 ランチコースはプリフィクス。 オストゥ スペシャルはシェフ限定MENUとなっています。
席の予約は、ランチコース、オストゥ スペシャル、アラカルトの場合はOKですが、パスタランチの場合は不可です。

ディナータイムは、シェフのおまかせコース6500円(MENUは月替わり)とピエモンテコース(6000円)の2種とアラカルト。 
と言う構成。

お店のHPを見て、ディナータイムのシェフのお任せコース(月替わりMENU)に入っていた「越冬じゃが芋のニョッキ」と「イタリア産マイアリーノ( 仔豚 )のロースト」が食べたかったので、夜の月替わりコースを昼に食べられないか尋ねたところ、ランチのオストゥ スペシャルにその2品が組み込まれているとの事。
しかも、若干内容が異なるものの、ディナーでは6500円のところ、ランチでは4500円。
ラッキーです。
ただ、オストゥ スペシャルのオーダーは2人からと言う事で、普通のランチコース(2800円)で、軽めに済ませたかった相方も付き合せてしまう事になり、ちょっと申し訳なかった。
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コースの内容はこんな感じ。

■アミューズ
・・・お肉のテリーヌ、オリーブ、ドライトマト
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■フォカッチャ
・・・お変わり自由です。
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■前菜・・・ヴィテッロ ・トンナート
・・・ピエモンテの定番料理。
  ローストされた子牛の薄切り肉の間に、ツナ、マヨネーズ、アンチョビ、ケイパー、レモン汁等で作ったソースが挟まれています。
  肉の上には、シブレットとケイパーがトッピング。
  シブレットの緑が彩りに、そして苦味が味わいの変化に良い役割を果たしていました。
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■プリモ①・・・そら豆のクリームソースのタヤリン
・・・コースのプリモは、お目当てのひとつ、「越冬じゃが芋のニョッキ」だったのですが、ランチコースのプリモの選択肢にあった「手打ちのタヤリン」も食べたいと言ったところ、一皿ずつに出して戴けるとの事。 
  我儘言ってすみません。
・・・卵黄たっぷりの麺の風味と食感がGOODです。
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■プリモ②・・・越冬じゃが芋のニョッキ カステルマーニョチーズソース  
・・・越冬じゃが芋の甘くふくよかな味わいと、濃厚で独特の風味を持つピエモンテのカステルマーニョチーのソース がベストマッチ。
  冷えた白ワインによく合うし、もっと食べたかったっす。
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■セコンド・・・イタリア産マイアリーノ( 仔豚 )のロースト 自家製りんごのモスタルダ添え
・・・これも、お目当てのひとつ。
  マイアリーノ(乳飲み子豚)のローストは、バラ肉、腿肉、ロース肉の3種が、全て皮付きの状態で供されます。
  皮は香ばしくパリパリに焼かれ、肉はしっとり、キメが細かく、なめらかで甘みを感じます。
  岩塩だけで十分美味しいですが、バルサミコを煮詰めたソースをつけて2種類の味わいを楽しめます。
  付け合せは、ローストしたタマネギ、ブロッコリ、そしてりんごのモスタルダ。
  モスタルダは、果物をシロップで煮詰めたようなものだそうで、初めて食べました。
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・・・最近、牛より豚の方が好きになっている。
  嗜好が変わったと言うより、昔と違って、最近は美味しい豚が市場にどんどん出て来ていると言う事だと思  います。
  レストランでも、昔は、こんなに豚肉MENUなかった気がする。
  ■ドルチェ
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■エスプレッソ
・・・クレマも厚く、とても美味しいエスプレッソでした。
  鎌倉のフレンチ「OSHINO」のエスプレッソ以来の美味しさでした。
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チンバリがカウンターの上に鎮座しています。
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グラスワインも赤白各々数種類ずつ用意されています。
ヲイラが飲んだのは、次の3種類。
■ロエロ・アルネイス(ピエモンテ)
・・・アルネイスはピエモンテの土着品種だそうで、初めて口にしました。
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■アルトゥリス・ソービニヨン
・・・フルーティで力強さを感じるソービニオン。
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■ヌータイル・ポッジョーネ(トスカーナ)
・・・エレガントでバランスが良い。 葡萄はサンジョベーゼか?
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たった1度、しかもランチで数皿食しただけで、分かったような事を言うのは、非常に気が引けますが・・・・。

宮根シェフの料理には、素材や調理法に対する強いこだわりと、深い探究心が感じられます。
豊富な知識と経験をベースに、独自の世界を創造、探求する「知の料理人」のイメージを持ちました。

同じピエモンテ料理でも、その郷土色を「これでもかっ!」と強く打ち出した骨太系の料理ではなく、
それをより都会的に洗練させたフレンチに近い料理と言えるでしょうか。

見た目は、あくまでも美しく、優しく、繊細です。 味わいにも押し付けがましさは微塵もありません。
しかし、その料理には、しっかりとした強い芯が感じられます。

テーブルに運ばれた完成形としての料理だけを見れば、一見オーソドックスに見えるかも知れませんが、
その料理は、その背後に広がる「宮根ワールド」とも言うべき、シェフの知識と経験、こだわりと独自の料理感、そして緻密な計算から産み落とされた結晶なのだ、と感じました。

そして、その世界はとてつもなく広く、奥深く、気が付くと、「それを知る為に、何度もこの店に通いたい!」 と言う思いに、ヲイラの心は完全に支配されてしまいました。
お値段も非常にリーズナブル。
すぐにでも、ピエモンテコースか、アラカルト狙いで、夜に伺いたいです。

本日の予算。
ビール(メナブレア)1、グラス白ワイン2、グラス赤ワイン1、料理4500×2、で約13,000円。
ご馳走様でした。

Ostu(オストゥ)
渋谷区代々木5-67-6 代々木松浦ビル1F
11:30~14:00
18:00~ 23:00
03-5454-8700
水&第2火曜休み
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by kansukenator1 | 2010-07-01 23:11 | イタリアン | Comments(0)