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TILL BRÖNNER Live !ブルートート東京@南青山

4月23日~25日の3日間、ブルーノート東京で行われたティル・ブレナーなるドイツ出身のジャズ・トランペッターのライブ。
初日の1stステージを観て来ました。
ブルーノート東京へは、今の場所へ移転する以前から毎年数回は足を運んでいますが、それは全て、自分が好きで、レコードやCDを聞き込んでいるアーティストのライブばかりです。
しかし、今回のティル・ブレナーなるミュージシャンは、CDはおろか、名前も知りませんでしたが、友人から誘われ、「ドイツ人とジャズ? ピンと来ないな!」と思いながらも、たまには自分の知らない音楽に触れるのも良いだろうと、足を運んだ次第です。
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事前の下調べもせず、何となく、「オーソドックスな4ビートのアコースティックなジャズが演奏されるのだろうなぁ」ぐらいの気持ちで会場入りしましたが、その後、繰り広げられたライブの内容は想像と全く違っていました。

バックは、ベース、ドラムス、サックス、ギター、キーボード×2の編成。
「ドイツで昔から知っている仲間達」と紹介していた気がします。

■Till Brönner(tp,flh,vo)
■Mark Wyand(sax)
■Jasper Soffers(p)
■Jan Miserre(key)
■Bruno Müller(g)
■Christian von Kaphengst(b)
■David Haynes(ds)

初めに、バックメンバーのみがステージにあがり、演奏を始め、頃合を見計らって、スリムなスーツに身を包んだティル・ブレナーが笑顔を振り撒きながら颯爽と登場!
なかなかのイケメン&「ちゃら男」風で、渋いジャズ・トランペッターを想像していたヲイラの勝手な想像は大外れ。

曲目も、いきなり、デイブ・グルーシンを思わせるようなナンバーが演奏される等、全般的にフュージョンっぽいナンバーが中心。
想像していたような渋い4ビートのナンバーは、乗りの良い16ビートのナンバーの間に気分転換的に差し込まれていた程度でした。

とは言え、ミュートを多用した演奏、ギターで言うところの早弾きのような早いパッセージを奏でるテクニック、スローナンバーではサックスと間違えそうになる膨らみのある音色で、まるで人が歌っているようなフレーズを聞かせたりと、センスやテクニックはなかなかのものだと思いました。
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ただ、今ひとつ、魅力を感じられない。
フュージョンを聴きたかったら、もっと格好良いミュージシャンが一杯いますし、上手くもないのに何故、歌まで歌うのか理由も今ひとつ分かりませんでした。
ちなみに、ヴォーカルはマイケル・フランクスにちょっと似た雰囲気でしたが、マイケル・フランクスは歌は上手くないですが、シンガーソングライターとしての味がありますから・・・。
おそらく、ティル・ブレナーと言う人は、自身のジャズの世界を極めるクリエイター的なタイプのミュージシャンではなく、万人受けしそうな路線で攻めて、ジャズ界のスターとしてのビジネス的な成功を狙っている人のように感じられました。
まあ、年配者の愛好家が中心のジャズを広く一般に広めた功績は評価されるべきですけどね。
by kansukenator1 | 2017-04-28 23:40 | MUSIC/アート | Comments(0)


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