龍山寺の参拝を終え、次は「中正紀念堂」に向かいます。
MRT板南線「龍山寺駅」から1駅の「西門駅」でMRT小南門線に乗り換え、2駅目の「中正紀念堂駅」で下車。 驚く程、近代的な造りの駅です。 そして、この駅、中正紀念堂に行く為に作られたのでしょうね? 駅(5番出口)を出ると、もうそこが中正紀念堂の入口と言う便利さ。 しかも、駅のデザインが、中正紀念堂のデザインと同期化されていると言う憎い程のお洒落さ! 中正紀念堂は、中華民国の初代総統である蒋介石を顕彰し建てられた紀念堂。 蒋介石が逝去した翌年(生誕90年に当たる)1976年に起工式が行なわれ、逝去5周忌1980年に竣工しました。 ところで、中正紀念堂の「中正」は、蒋介石の本名である「蒋中正」から来ているんですね。 駅を出て、敷地内に入ると、すぐ右手に国家戲劇院の建物が目に入ります。 そして左手奥には、正門が小さく見えます。 しかし、傍まで来ると、この門のデカサと言ったら、何これ?と言った感じ。 門の上には「自由廣場」の文字が・・・。 中正紀念堂の敷地面積は何と25万平方メートル。 広場に立ち敷地を見渡すと、潔いと言うか?無駄と言うか?その桁外れの広さに唖然とします。 その広大な敷地中に、本堂、国家戯劇院、国家音楽庁、公園広場、庭園等が併設されています。 同じように見える建物ですが、正門を背にして右側の建物が「国家戯劇院」、そして左側の建物が「国家音楽庁」。 この2つの施設は、1985年、総工費74億円を投じて建設されたそうです。 国家音楽庁は、コンサートホールの席数が2000席、舞台にはアジア最大と言われるパイプオルガンが鎮座し、天井に輝くのはスワロフスキーのシャンデリアと言った豪華さ。 「国家戯劇院」の方は、純中国式の建物の中に、西洋の最新鋭設備が備え付けられ、席数は音楽庁を超える2000以上、国際的にレベルの高い作品を扱う台湾文化の中心的存在。 どちらも台湾が世界に誇る文化・芸術の殿堂で、コンサートやオペラの上演中以外は、中に入れるなんて夢にも思っていなかったので、素通りしてしまいましたが、どちらも入館可能だそうで、レストランやカフェなんかも併設されているそうです。 さて、衛兵の交替式を前列で見れるよう、開始予定時刻の9時より、ちょっと前に着くようにと、正門の前から、紀念本堂に向かい民主大道を歩きます。 しかし、歩いても、歩いても、なかなか到着しないんです。笑 ようやく到着した紀念本堂のは面積は約1万5千m²、建物の高さは70メートル。 近くで見ると、これまた馬鹿デカイ、いや壮大な建物です。 勿論、ただデカイだけではなく、デザインの美しさと共に、中華思想のメッセージがふんだんに盛り込められた建物なんです。 一例を挙げると、北京の天壇を模して造られたと言われる本堂の屋根は八角形で、「忠、孝、仁、愛、信、義、和、平」の八徳を象徴。 頂の黄金色は、栄光ある昇華を象徴。 屋根の瑠璃瓦の青と、大理石の壁の白の美しいコントラストは、中華民国の国章である「青天白日」を表しているそうです。 更には、紀念館前の伝統図案による花壇も含めることによって、「自由、平等、博愛」を象徴する「青天白日満地紅」(中華民国の国旗の図柄)を表すような配慮もなされているとの事です。 さて、メインフロアを目指して階段を昇ります。 数えませんでしたが、階段の段数は、蒋介石の享年である89段なのだそうです。 階段を昇りきって、振り返ると、こんなに素敵な景色が・・・。 メインフロアに足を踏み入れると、奥には高さ約6メートルと言う巨大な蒋介石のブロンズ像が設置されていました。 ブロンズ像の上部には蒋介石の基本政治理念であった「倫理、民主、科学」という三民主義の文字が刻み込まれています。 フロアの天井の最上部に描かれているのは、国章「青天白日」の徽章。 日中は像の両脇で儀仗隊が警護しており、衛兵の交替式は、9時から17時まで1時間毎に行われます。 衛兵交替の儀式を見た後は、館内をぶらっと見学。 蒋介石ゆかりの品や生前に使用されたキャデラックが展示されていました。 帰りは、メインの通りを避けて、脇の道を歩きます。 手入れが行き届いた美しい庭園。 アングルが変ると建物の雰囲気も変りますね。 遠くに見えるのは台北101かと思ったけど違いますね? 公園内にある池。 中華様式の橋が印象的です。 行きとは反対側の出入口からMRTの駅に戻って来ました。 道路側から見た「国家戯劇院」。 それにしても、この駅、本当にお洒落です。 中正紀念堂って、こんな大都会の真ん中で、こんな広大なスペース取っているですね。 次ぎの訪問先は、「忠烈祠(ちゅうれつし)」です。
by kansukenator1
| 2015-11-16 23:49
| 散歩/旅行
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by kansukenator1 カテゴリ
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