やっぱ、和食って良いっすねぇ! 菅井@横浜馬車道

昨年の夏、そして秋と、何度か予約の電話を入れた事があるのですが、
いずれも満席と言う事で、訪問の機会を失っていた「和食 菅井」。
今回、再トライと言う事で 1週間ほど前に電話し、めでたく席をゲット。
満を持しての訪問です。
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店は、馬車道通りから一本路地を入ったところ。
みなとみらい線の馬車道駅3番出口からが最短ルートで、2分くらい。

外観は、美しいレンガの壁に、重厚な木のドア。
建物には窓がなく、外からは、何の店なのか全く分かりません。
「菅井」の表札がなければ、高級クラブかスナックを想像する佇まいです。
この日は、外に風鈴が吊る下げられ、夏の風情を演出していました。

中に入ると、照明を暗めに落としたホールの正面奥に、10席程の半円形のカウンター席が、
また入ってすぐの左手には、6人程の半個室のテーブル席があります。
いかにも大人の隠れ家と言った雰囲気です。
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料理は全てお任せで、昼は5000円、夜は10000円の一本のみ。
「本日のお品書き」なるものもなく、何が出てくるのか分かりません。
MENUを眺めながら、何を戴こうかと考えるのも楽しいですが、
「今日は何を食べさせてくれるのだろう?」、「次は何が出て来るのだろう?」とワクワクしながら料理を待つと言うのも良いですね。

スタッフは、ご主人と若い女性の板前さん、そしてホールと会計担当の奥様?の3人です。
この日は、半個室には5~6人の予約客が、カウンター席には、我々2人と、4人のサラリーマン風の男性客で埋まっていました。

そして、この日、ご主人が用意して下さったのは、次のようなお料理でした。

先付け
・・・丸ナス、湯葉、蟹、じゅんさいを上品な出汁で和えたもの。 
  この季節に相応しい涼しげな一皿です。
  摩り下ろしではなく、微塵切りにした山葵が、良いアクセントになっており、香りと味わいを豊かにしています。
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八寸
・・・綺麗な切子の硝子の器に盛付けられた岩牡蠣にはおろしポン酢が、小さな金属の器に盛られたズイキには胡麻ダレが添えられています。
 その他、蒸し鮑、蛸柔らか煮、カレイの昆布締め(からすみ和え)、煮穴子、雲丹、おくら、茗荷の田楽、
 あんず、食用ほうずき・・・と盛り沢山。
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鮑と冬瓜のしゃぶしゃぶ
・・・炭を起こした七輪の上には、上品な薄味の出汁を注いだ土鍋が乗っており、これに薄切りの鮑を数秒くぐらせ、別皿の肝をたっぷり付けて戴きます。
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・・・鮑と冬瓜を食べ終えた後は、この出汁を肝の入った器に注ぎ、スープとして戴きます。
  これが、また旨い。
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かれいの薄造り
・・・上品な甘みを持ったかれいは、歯応えを残すように粗く下ろした辛味大根で戴きます。
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鮪の御造り・
・・トロ3切れ&赤身1切れ
・・・さっぱりしたかれいと、脂が乗ったトロ、この組合せが、好きなんです。
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鱧の湯引き
・・・梅肉と梅酢の2種類のタレが用意されます。
  鱧はもう少し、歯ごたえがある方が好みです。
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長良川の鮎の塩焼き
・・・たで酢に付け、頭から丸ごと食べれます。 添えられているのは甘みと酸味が凝縮されたイチジク。
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口直しの梅
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和牛の炭火焼
・・・牛フィレの塊を鉄串に刺し、目の前で、炭火で焼き、スライスして皿に盛り付けられます。
  大根おろし&ポン酢で戴きます。 香ばしくて最高!
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香の物
・・・きゅうり、にがうり、奈良漬、梅・・・・・。
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■焼き鱧と枝豆の炊き込みご飯&青さのりの味噌汁
・・・炊き込みご飯は、客毎に別々の土鍋で炊き上げてくれます。
  焼き鱧は香ばしく、ふっくら。 上品で繊細な味付けの炊き込みご飯は、まさに絶品。   
  枝豆の効果も存分に発揮されています。
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  どんなに満腹で苦しい人でも、無理してでも食べなければ後悔する美味しさです。
  残ったご飯は、お持ち帰り用に包んでくれるシステムですが、炊き立てを一口だけでも食べて欲しいです。
  ちなみに、当家も、持ち帰ったご飯を、翌日レンジで温めて食べましたが、ちょっと味が濃くしみて、
  これもまたとても美味しかったですよ。
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ブルーベリー&マンゴー
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寡黙なご主人は、表情一つ変えず、ただ、ひたむきに料理に取り組んでいます。
それでいて、10人程の客の様子には目が行き届いており、絶妙のタイミングで料理が差出されます。
料理と料理のタイミングが開き、間延びする事もなく、逆にまだ食べている最中に次の皿が運ばれる事もありません。
まさに、絶妙のタイミングで、出来立ての料理が差し出されます。
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料理は、どの皿も丁寧に作られ、洗練されています。
器にも拘りが見受けられます。
皿数が多い上に、一皿毎の量もしっかりあり、最後まで辿りつく前に満腹になってしまう人も少なくないと思います。
幸い、我々は2人共、食い意地が張っているので、ご飯もお代わりしました。(笑)

アルコール類も、種類は特別多くはないものの、ビール、焼酎、日本酒、ワインが一通り用意されており、
ビールは500~600円台、日本酒も700円台~と良心的な価格で提供されています。
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鱧の湯引きが、ちょっと柔らかすぎ、歯ごたえに物足りなさを感じた以外は、
どのお料理も大変美味しく戴き、期待通りの満足感を得る事が出来ました。
連れも、大変、気に入ってくれたようでした。
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敢えて難点を言わせていただけば、ホールの隅に、空き箱が無造作に置かれていたり(一応、目隠しはしてあるとは言え)、その上に客の荷物を置いたりと言う点は、料理がどんなに素晴らしくても、一流店としてはあってはならない姿ですね。

また、サービスに関しても、所謂、「プロのサービス」と言う視点での対応は、あまり意識していないように思えました。
勿論、町場の普通の飲食店として見れば、全く問題ないサービスですが・・・。
もともと、ご主人の意識の中に、そうした指向はないのだと思います。
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しかし、こうした隙があるところが、逆に「親しみ安さを感じさせる」と言うメリットもあるのかも知れませんね・・・。
ご主人は、所謂、都内で、「一流店!」と呼ばれるような類の店作り等、初めから目指していないのだと思います。
そういう意味では、「地元の名店」と言う形容詞が、最もこの店を表しているかも知れません。
これからも、ご主人独自の料理の世界を追求し、地元の客を喜ばせて戴きたいです。
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この日は、上記のお料理の他、生ビール×1、サントリープレミアムモルツ×1、えびすビール×1、
譲し人九平次 純米吟醸×1、いづみ橋 純米生原酒辛口×1、を戴き、
予算は、2人で約27,000円(サービス料10%含む)。
秋風が吹く頃、またお邪魔したいです。
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和食 菅井
横浜市中区太田町5-69 山田ビル 1F
045-664-2885
12:00~14:30
18:00~21:00
定休日 水曜日
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by kansukenator1 | 2010-07-28 16:44 | 和食 | Comments(0)


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