多方面に見識が深く、お話が楽しく、ミュージシャンの顔も持つキャラ濃いめのシェフが腕を振うビストロです。 自家製のシャルキュトリーが美味しい店と聞き、伺ってみました。 伺ってみると、シャルキュトリーの類だけでなく、パンやデザートは言うに及ばず、店で供されるものは、生の素材以外は全て自家製でした。 このように、シェフはご自身の料理に対しては真摯で拘りが強そうですが、一方、商売っ気はあまりなさそうで、料金はとてもリーズナブル。 我々が、この日戴いた魚&肉のWメインを含む5皿のコースは、何と4000円台。 その上のコースも気になりましたが、このご時世に、この価格で提供されるコースに興味が湧き、それをオーダーしました。 ただ、+1400円で、魚料理が「鮑のパイ包み焼き」にチェンジ出来るとの誘惑には負けてしまいましたが・・・。 ワインもこれくらいの規模のお店としては、グラス、ボトル共に、結構種類があり、 グラスは殆どが700円、ボトルの中心価格帯は4000円前後と敷居が低いです。 ペアリング(4杯:3200円)もあったので、私はそれを、相方はグラスの赤をお願いしました。 場所は、JR関内駅から3分程。 吉田町通りを一本中に入った昭和の香りが色濃く残るディープな雰囲気の路地沿いにあります。 普段、あまり歩く事のないエリアですが、クラフトビールの『アンテナアメリカ関内店』や、ワインショップ『鯖寅酒販』の傍と聞いていたので、迷う事無く辿り着けました。 お店の外観も、この通り沿いにある他のお店同様、知らないとちょっと入りにくい雰囲気かも。 店内は奥に長い造りで、カウンター席とテーブル席を合わせて20席程。 店内も外観同様、古さは否めませんが、部屋の一番奥にはギターやキーボードが置かれた小さなステージらしきスペースが設けられていたり、 カウンター席の上の壁には何本ものギターや、バイオリン、中東の琵琶のような楽器が飾られていたり、 更に、その横には、マイルス、コルトレーン、コール・ポーター、ジョー・パス等、ジャズの巨匠達のレコードジャケットに混ざって、 「ツェッペリンⅣ」のジャケットが飾られていたり・・・。 と言った具合に、シェフの趣味が色濃く表れた空間となっています 壁に飾られたギターコレクションの中には、19世紀初めに作られたものや、世界に3本しかない超レアものも含まれているそうです。 ただ、シェフのギターコレクションは、こんなものでは無い事が、後で分かります。 そして、コースの内容は、こんな感じでした。 ■アミューズ(あん肝のテリーヌ コンソメの泡) ダイス状にカットしたあん肝のテリーヌをコンソメのエスプーマで覆った一皿。 あん肝のテリーヌは、勿論自家製。 ★ペアリング(私):チリのスパークリングワイン ★ワイン(相方):イタリア・プーリア州の赤(プーリアの地場品種とメルローのブレンド) ■前菜(シャルキュトリーの盛合わせ) 生ハム2種(バラ肉、肩ロース)、パテカン、豚タンのスモークパテ、フロマージュドコション、鶏白レバーのコンフィ、キャロットラペ 全て、シェフの自家製で、どれも美味でしたが、スペイン豚の旨味と甘みが凝縮した生ハムと鶏白レバーのコンフィが最高でした。 ★ペアリング:フリウリのオレンジワイン(ピノ・グリ&ソービニオン・ブラウン) ■パン(自家製の全粒粉のパン) 自家製の丸い全粒粉のパン、表面はかなり硬く、簡単にはちぎれない程でしたが、 香りが良く、中はもっちりして、とても美味しいパンでした。 ■魚料理(蝦夷アワビのパイ包み焼き) 綺麗な焼き色が付いたサクサクのパイ生地に包まれたアワビは、アメリケーヌソースで。 傍らにはブロッコリのピュレが添えられています。 ★ペアリング:コート・デュ・ローヌの白のビオワイン(ヴィオニエ50%、ルーサンヌ50%) ■肉料理(相方:骨付き鶏もも肉のコンフィ) 肉料理は、以下の4種類の選択肢が用意されていました。 ①イベリコ豚タンのコンフィ、②フロマージュ・ド・コションのソテー、③骨付き鶏もも肉のコンフィ、④カスレ 相方が選択したのは、”骨付き鶏もも肉のコンフィ”。 少し、貰いましたが、オイルとハーブの良い香り、そして皮目はぱりっと香ばしく、 じっくりと火入れされた身はしっとり、且つほろほろで、ナイフで触れるだけで身がほぐれていきます。 ガルニは油を塗って焼いたカーボロネロ(黒キャベツ)、グリルした蕪、マッシュポテト。 ■肉料理(私:カスレ) この日は結構寒かったので、私は”カスレ”を選択。 香ばしい肉の香りと、こんがり焼けた表面の照り。この香りと、男前のルックスに、一気に食欲が駆り立てられます。 肉やソーセージの旨みと脂が溶け出した濃厚なトマトソース、その旨味をたっぷり吸って柔らかくとろける白いんげん豆の美味しさと言ったら! フルボディの赤ワインが必須の料理でした。 ★ペアリング:ラングドック・ルーションの赤(ピノ・ノワール100%) ■デザート(3種盛合わせ) キャラメルのパルフェ、ヨーグルトのソルベ、バスク風チーズケーキの3種盛り。 ■エスプレッソ&カヌレ コーヒー、紅茶、エスプレッソの選択肢の中からエスプレッソをお願いしました。 自家製のカヌレまで付いてくるとは! そして、これがとても美味しい! 丁寧に作られ、輪郭がしっかりした王道のビストロ料理に胃袋も心も満たされました。 コースの最後、エスプレッソとカヌレが運ばれた時、お客は我々のみ。 シェフも一段落付いたのか、厨房には戻らず、部屋の奥のステージの方へ歩き出し、黒いカーテンを開け放ちます。 すると、そこには、20本くらいのギターやベースのコレクションが・・・。 店に飾られたギター類に私が興味を示している事に気付かれたようで、奥からから珍しいギターを何本か取り出し、 各々の歴史や構造&音色の特徴を演奏を交えながら説明してくれました。 1本目ではジャズ、2本目ではクラシック、3本目ではフラメンコと異なるジャンルを弾き分け、その超絶技巧で聞き惚れていると、 次はおもむろにエレキギターに持ち替え、ディストーションをバリバリに掛けて、ツェッペリンを弾き出す等、大サービス。 貴重なギターコレクションを見せて戴き、ギター演奏まで披露して戴いた事にお礼を申し上げると、 「明日の仕込みで、鍋を火に掛けているんで、これが仕上がるまで帰れないんですよ」 「お付き合いさせてしまったようで、スミマセンでした」とシェフ。 気さくで、サービス精神旺盛で、キャラ濃いめのシェフの店。 嵌まる人には嵌まる!逆に、馴染めない人も居る?ちょっとディープなビストロでした。 ヌアージュ(Nuages) 045-315-2166 横浜市中区吉田町3-9 18:00~24:00 不定休 #
by kansukenator1
| 2024-03-17 16:22
| フレンチ
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旬魚旬菜を、店主選りすぐりの日本酒と共に楽しめる居酒屋?割烹?です。 店名は、「満うら」と書いて「みうら」と読みます。 数年前から気になっていたお店ですが、この日がやっとの初訪問。 場所はJR辻堂駅南口から徒歩1分と言う好立地にあるのですが、看板も控えめですし、雑居ビルの2Fにある店舗へは、 外から螺旋階段を昇って入ると言うシチュエーションで、通り掛かりにふらっと入ってみるか!と言うタイプのお店ではないかも知れません。 初めてという事もあり、予約時に「お任せコース」をお願いした上で伺いました。 予約時間ぴったりに入店し、名前を告げると、「お待ちしておりました」と笑顔で迎えられ、奥のテーブル席に案内されました。 店内は、ジャズが流れるシックで落ち着いた雰囲気。 厨房の前のカウンター席を中心に、大きめのテーブル席が2卓、間隔を置いて配されており、 ゆったりと寛ぎながら食事が楽しめる空間となっています。 私は生ビールを、相方は日本酒リストから「加茂錦 荷札酒(新潟)」をチョイスし、取敢えず乾杯~! 以下がお任せコース(8000円税込)の内容です。 ■お通し 茹でた白魚、クリームチーズの酒盗掛け、煮かぼちゃ、とろろ昆布を纏った温泉卵、あら汁。 お通しとは思えない立派な一皿。 ■野菜サラダ パプリカ、ミニトマト、グリーンアスパラ、レッドラディッシュ、さつま芋、春菊のお浸し。 バルサミコ酢のドレッシングが添えられています。 どの野菜もその瑞々しさが半端なく、特にパプリカって生のまま食べてもこんなに美味しかったなんて・・・。 ■大分産の車海老、自家製のカラスミ乗せ 「先ず最初にカラスミを1枚食べて、日本酒と合わせて下さい」とご主人。 このカラスミがメチャ旨で、そのねっとり濃厚な旨みと日本酒の組み合わせ、旨いに決まっていると分かっていながらも、思わず悶絶! ■厚岸の生牡蠣 ぷっくりとした大きな身に、見ただけでテンションUP。 磯の香り、そして旨みが凝縮した濃厚でクリーミーな味わい。 ■焼き物(魚&野菜)と太巻き寿司 焼き野菜(タケノコ、空豆)、銀ダラ西京焼き、太巻き寿司(マナ鰹、キュウリ、トビッコ)、酒。 この時期に旬のタケノコが食べられる幸せ、そして銀鱈西京焼きの美味しい事! ■青森のあん肝 ■カワハギの肝和え ■白子(北海道産)の揚げ出し ■お造り(地元の本マグロ、長崎産の石鯛) 珍しいタイミングで供されたお造りは、口の中で蕩ける地元産の本マグロ&長崎産の石鯛。 あん肝 ~ カワハギ ~ 白子、そしてこのお造りと続く流れ、痺れました。 ■食事 鍋で硬めに炊き上げたご飯。お供は、筋子、明太子、ちりめん山椒、赤カブの酢漬け。 全部纏めて、on the rice! 「幸せ」と言う言葉しか浮かびません。 ■デザート 苺、ヨーグルト、ナッツに、自家製の蜂蜜を掛けて・・・。 <ドリンク> ■生ビール(スーパードライ):770円 ■加茂錦 荷札酒 播州山田錦 純米大吟醸(新潟):1300円 ■手取川 男の夢 大吟醸生酒 特醸あらばしり(石川):??円 ■会津中将 生純米原酒 無濾過初しぼり(福島):??円 ■吉田蔵u 百万石乃白(石川):1100円 ■白州ハイボール:1250円 多様な食材を少しずつ楽しめる「旬のお任せコース」、堪能しました。 どの皿も日本酒必須の料理ばかりで、普段、殆ど日本酒を飲まない私ですら、 お通しの段階からビールでは受止め切れなくなり、すぐさま日本酒に切り換えた程でした。 そして、コースを通して、最も印象的だった事は、全ての食材(魚&野菜)の鮮度が半端なく素晴らしかった事。 ご主人の目利きの確かさと丁寧な仕事ぶりが光る秀逸な料理の数々でした。 またコチラは、ご主人と男性スタッフの2人体制で厨房を回しており、接客専任のスタッフは居ないのですが、 ゲストに対する応対も親切丁寧で隙がありません。 料理に合う日本酒をご主人に相談すると、厨房を抜け、一升瓶3銘柄とワイングラス3脚を席まで持って来て下さり、 アドバイス付きでテイスティングをさせて下さったり、足元が少し寒く感じ、膝にマフラーを掛けていた相方に気付くと、 男性スタッフが厨房から出て、すぐさま膝掛けを持って来て下さる等、目配り、気配りの効いたホスピタリティーの高さも、流石と言う感じでした。 この日唯一のマイナスポイントは、最後に戴いたハイボールがメチャ薄かった事。笑 これはご愛敬です。笑 料理、お酒、接客、いずれも満足が得られるバランスの取れた良店でした。 P.S. 長後にある老舗呉服店とのコラボのようで、広大な敷地内にある豪華邸宅内の素敵な空間で、美しい庭園を眺めながら優雅に食事が楽しめるお店のようです。 コチラはランチタイムも営業されているので、お酒はどうも!と言う方でも、素敵な空間で美しい庭園を眺めながらの食事会等で利用されるのも良さそうですね。 旬魚旬菜 満うら 0466-35-3570 藤沢市辻堂1-2-12 17:00~L.O.21:00 定休日:日曜日、月曜日 #
by kansukenator1
| 2024-03-03 13:33
| 和食
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恵比寿の人気フレンチ「アーティショー」の姉妹店であるワインバー「PLATE」。 その「PLATE」の店舗を間借りしてランチタイムのみ営業しているワンオペのフレンチです。 場所は恵比寿と広尾の中間、恵比寿2丁目交差点の傍。 店内は厨房の目の前のカウンター6席とボックス席(4席)が1つ。 シェフは「H(アッカ)」でスーシェフを務めた後、「PLATE」で料理を担当している川床稔氏。 メニューは5500円(税・サ込み)のお任せコース(料理4皿+デザート+飲み物)1本。 この日は、1月と言う事もあってか、お正月にちなんだ食材を組み入れた料理が2皿ありました。 ドリンクは、私は泡、白×2,赤をシェフにお任せでお願いしました。 飲むと満腹になってしまい、料理が食べれなくなる相方は、オレンジワインを1杯。 ■アオリイカ / 根セロリ 飾り包丁を入れたイカの握りが2貫!に見違えそうなルックスですが、イカに包まれているのは勿論シャリではなく、根セロリのムース。 熟成させ、ねっとりと甘いアオリイカと根セロリのムースがベストマッチ。 トッピングはカラスミとマイクロ春菊。 ●ワイン(私):Damien Hugot HOMMAGE 1921 (Ch.50%、PM.40%、PN.10%) 現当主の祖父生誕(1921年)100周年を記念して、これまでブラン・ド・ブランに拘ってきたメゾンが、 ピノ・ノワールとピノ・ムニエをブレンドした特別キュヴェです。 ●ワイン(相方):Vignoble du Reveur Artisan 2021(ピノ・グリ&ゲヴェルツトラミネール) アルザスのビオのオレンジワイン。 仄かな苦みが良い感じで、これ一杯で魚も肉もいけるシェフのNice Select。 ■バゲット ■新春テリーヌ 新春をテーマに、海の幸と旬の野菜を組み合わせた色鮮やかなテリーヌ。 数の子、燻製したホタテ、金時人参、菜の花、ポワロー、紅くるり大根、椎茸をキャベツで巻き、イクラをトッピング。 金柑と柚子のソースが爽やか。 ●ワイン:Domaine Tessier Bourgogne Cote d’Or Blanc(シャルドネ100%) ピュリニー・モンラッシェとムルソー2つの畑の葡萄を取り交ぜた贅沢なCote d’Or Blanc。 このワインを通して、アルノー・テシェと言うムルソーのライジングスターを知った事は、この日の大きな収穫でした。 ムルソー好きなんですが、コント・ラフォンやコシュデュリのムルソーは手の届かない存在になってしまいましたから・・・。 ■翁ヒメジ / ボタン海老 / 白子 聞くも初めて、食すも初めての翁ヒメジ。 皮目香ばしくポアレし、その上には、これ又こんがり香ばしく焼き目を付けた白子。 その上の牛蒡のフリットも良い仕事をしています。 そして、翁ヒメジの下に敷かれていたのは、七草粥の焼きリゾット! 翁ヒメジの癖がなく弾力のある白身とクリーミーな白子を濃厚な牡丹海老のビスクソースで・・。 ●ワイン:Noria Sauvignon Blanc Bevill Family Vineyard Russian River Valley 2021 日本人醸造家が造るカリフォルニアワイン(ソノマ)、ソーヴィニヨンブラン95%、ゲヴェルツトラミネール5% ■赤城牛 メインは赤城牛のイチボとランプ。 マデラソースがとても美味しく、初体験のパースニップ(シロニンジン)のピュレも甘く爽やか。 ガルニは、芽キャベツ、ハナビラ茸、長イモ、ブロッコリ、蓮根。 香ばしく焼かれた野菜達も力強い味わいで、肉に負けない美味しさ。 ●ワイン:Chateau Laborde Haut-Medoc Cru Bourgeois 2010(メルロー 75%、カベルネ・ソーヴィニヨン 25%) 流石はグレイトビンテージだけあり、クリュ・ブルジョワクラスのワインとは思えない芳醇でリッチな味わい。 帰宅後、市販価格を見て、あまりのお値打ちワインで、即購入。 ■抹茶のフォンダンショコラ / ほうじ茶のアイス ■コーヒー 熱々の抹茶のフォンダンショコラと冷たいほうじ茶のアイスの組み合わせ。 抹茶のフォンダンショコラは、フォークを入れると中からトロっと抹茶のクリームが流れ出します。 コーヒーは直前に豆を挽いて提供されます。 滞在時間、2時間弱、どの皿も手の込んだ上質且つ端正な料理で、ボリュームも十分。 食事を終えての感想は、「美味しかったぁ~」と言う満足感と同時に、 「本当にこのプライシングで大丈夫なの?」と言う心配と申し訳なさの入り混じった気持ちでした。 料理だけでなく、ワインも然りです。 夜はワインバーだけあって、ワインのセレクトも良く、しかも良心価格。 素性の良いこれらのワインをこの価格で良いのですか?と言う感じです。 しかも、1杯の量もたっぷり! グラスの底にほんのちょっとだけ!と言うペアリングの店も多い中、太っ腹です。 飲んだのは4杯でしたが、6杯くらい飲んだ感覚でした。 ところで不思議なのは、これだけ魅力的なお店であるにも拘わらず、何故か、空いている事です。 我々は、12:30に予約の上、入店したのですが、先客はなく、貸し切り状態。 このレベルのコースをこの価格で戴けるのは奇跡に近く、予約困難店になっても何ら不思議ではないと思うのですが・・・。 マイナス要素と言えば、駅からちょっと離れている事?(と言っても徒歩10分弱です。) 知名度? 料理もワインもきっと満足して貰える超お勧めのお店だと思います。 興味を持たれた方は、是非、一度、足を運んで戴ければと・・・。 #
by kansukenator1
| 2024-01-28 15:16
| フレンチ
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2024年、最初の飲み会は野毛で昼飲み。 伺ったのは、2022年4月にオープンした「貝・刺身専門店しらはら野毛本店」。 野毛に2軒、関内や東戸塚の他、新橋や大井町にも店舗がある「貝・刺身専門店しらはら」の1号店で、有名な「東陽」の隣。 同じく、横浜を中心に都内にも店舗展開している「魚と酒はなたれ」、「魚とワインはなたれ」と同系列のお店のようです。 店名が示す通り、横浜中央卸売市場から直接仕入れていると言う鮮魚が自慢のお店のようですが、 その他、野菜料理やおでん、寿司等もありました。 注文は、QRコードを読み込んで行うセルフオーダーシステム。 どの料理も1品のポーションが小さいので、1~2人で訪れても、少しずつ色々な料理が楽しめるところが良いですね。 開店時間の14時ちょっと前にお店に到着。 白い布に、貝殻の絵が描かれた暖簾が可愛い! 我々が一番乗りでしたが、その後、女性客のグループ、おじさんのグループ、若いカップル等、続々とお客が入って来ます。 店内は、中央部に設置された厨房を囲むカウンター席、壁沿いのテーブル席の他、テラス席が設けられており、キャパは40人程。 まだ新しい事もあり、明るく清潔感のある店内ですが、テーブルが小さく、椅子も華奢で、ちょっぴり窮屈さも感じます。 我々が通された席は、出入口のすぐ傍の極狭スペースで、こんな場所に席作るか?と言うような場所でした。笑 そんな窮屈な席にもめげず、2時間程滞在し、結構飲み、結構食べました。 <アルコール> ■生ビール(大)×7、梅干しサワー(大)×1、丸ごとレモンサワー(大)×1、ホッピー黒×3、芋焼酎だいやめ×1 <料理> ■貝刺身(活ほっき貝、活赤貝、活サザエ) ■鮮魚刺身(鯵、イワシ、本マグロ赤身、スズキ) ■殻付き真牡蠣(生牡蠣×1,蒸し牡蠣×2) ■帆立バター焼き(帆立焼き×1、帆立バター焼き×2) ■海おでん(大根、がんもどき、玉子、じゃがいも) ■地魚握り5貫盛り(きびなご、かんぱち、スズキ、黒鯛、鯵) ■手巻き鮨(ネギトロ巻き×2、ねぎとろイクラ巻き×1) 横浜中央卸売市場から直接仕入れていると言う海鮮類は新鮮で、生も火を通したものもそこそこ美味しかったです。 個人的には、「ほっき貝」を筆頭に「サザエ」、「赤貝」の刺身とホタテ焼きが良かったです。 魚介出汁の効いた「海おでん」もちょっと期待していましたが、こちらは左程、海の味も感じられず、味が濃いめで極々普通でした。 全体の評価としては、刺身類はそこそこ美味しいですが、CPは野毛としてはやや割高な気も・・。 この日のお会計は3人で2万円ちょっと。 飲み食いした量から言えば妥当かも知れませんが、残念ながら、そこまでの満足感は得られなかったかな。 やはり、コチラは、1~2人で訪れ、アルコール2~3杯程度、料理2~3品程度戴き、サクっと切り上げる利用法が、 お店の良さが活かされる飲み方なのかも知れません。 貝・刺身専門店 しらはら 050-3116-4690 横浜市中区野毛町1-37-1 【月~木・日】14:00~23:00 【金・土】14:00~23:30 定休日:年末年始 #
by kansukenator1
| 2024-01-21 17:51
| 和食
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JR大磯駅から海に向かって徒歩7~8分程、大磯海岸近くにある「大磯 潮そば」。 浅利やシジミ等、貝をふんだんに使ったスープが評判の人気ラーメン店です。 貝好きの私としては、是非、伺ってみたいとBMしていましたが、コチラを知った当時、営業日は土日のみ、 ご主人1人のワンオペで回転が良くなく、外で長く待つ事必至!と言う状況だったので、暫く様子見を決め込んでいました。 そんな中、最近、何気なく、お店のSNSを覗いてみたところ、営業日も増えており、行列も昔ほどでもなさそうだったので、 開店時間11:00を目指して伺ってみました。 運良く先客は3人で、待ち時間なしで、カウンター席に座る事が出来ました。 ただ、その後、続々とお客さんが訪れ出し、やはり、人気があるようです。 店舗はマンションの1階部分。 白壁に「OISO SEASIDE NOODLE」と書かれた外観、内装共に、ラーメン店っぽくない雰囲気。 店内は、結構広いのですが、カウンター5席とテーブル1卓(3席)のみの為、ゆったり。 因みに、同店の2Fには、元「ビストロノーブル」、「るふらん/あぺろ」の河津シェフが一昨年に開いた「カフェ ロー」があります。 食券機で2人分、「特製潮そば」、「イカ墨担々麺」、「和え玉」、「シジミ飯」を購入。 ■特製潮そば(1300円) デフォルトの「潮そば(950円)」に味玉がプラスされ、チャーシューが増量された特製Ver.です。 透明に澄んだ綺麗なスープ、ストレートの細麺、肉厚大判のレアチャーシュー2枚、味玉、極細メンマ、刻み玉葱。 役者はこんな感じで、構成は割とオーソドックス。 先ずは、スープを一口! 円やかで滋味深い貝の旨味が口の中に、じわっと広がります。 複雑でコクは深いのですが、塩分を抑えたとても円やかな味わいで、麺との絡みもバッチリ。 麺を啜り、スープを飲み進むにつれて、味の奥行きが広がり、これが「塩ラーメン」ではなく、「潮そば」である理由が何となく分かった気に・・・。 そして、低温調理されたと思われる淡いピンク色の大きなレアチャーシューはしっとりと柔らかく、肉の旨みが半端なく、極細メンマは食感が抜群。 脇役陣のレベルが高い上に、全体の纏まりも素晴らしい極旨の一杯でした。 ■イカ墨担々麺(1200円) 真っ黒のスープの上に浮かぶ、肉味噌挽肉、細切りの白髪葱、緑鮮やかなパクチー、・・・。 その色鮮やかなルックスは、淡い色調ですっきりとした端正なルックスの「潮そば」とは対照的に、挑発的で映え系のルックス。 しかし、スープを一口啜ると、その味わいは、見た目に反し、スパイシーでコクがありながらも、意外とさらっとしており、辛さも程々。 イカ墨の旨味と甘み、芝麻醤の脂とコク、辣油の辛さ、他にどのようなものが加えられているのか分かりませんが、 中太の麺や、トッピングの具材との相性も良く、コチラもとても美味しい。 ※事前に、パクチー入れても良いですか?とご主人が聞いて下さるので、パクチーが苦手な方でも心配要りません。 ■和え玉(300円) 和え玉の選択肢は、貝、煮干、イカ墨の3種類。 「潮そば」、「イカ墨担々麺」と被らない「煮干」をお願いしました。 目の前に現れた「煮干の和え玉」は、レアチャーシュー、煮干の粉末、ネギ等が麺の上に乗ったなかなかの豪華版。 単に、麺の上に煮干しが乗った程度の簡素なものを想像していたので少々ビックリ。 ただ、「和え玉」なるものの意味も食べ方もあまり分かっておらず、追加の小ラーメン程度に思っていた我々は、 何も考えずに、そのまま食べて満足しておりました。 「和え玉」の食べ方を知ったのは、その後の事。汗 先ずは、そのまま食べ、次に残しておいたラーメンのスープに麺を浸して食べる、 次に「和え玉」のスープもラーメンのスープに混ぜる等して、味変を楽しむ!と言うものです。 そんな事とは知らずに、トホホな食べ方をしてしまいましたが、次回はそうした食べ方で楽しませて戴きます。勉強になりました。 ■しじみ飯(250円) やや硬めに炊かれたご飯に、かなりの量のシジミ。 味付けは薄味ですが、しっかりとシジミの旨さが感じられる一品でした。 お店の存在を知ってから、随分と時間を経てからのやっとこさの初訪問でしたが、想像通りの美味しさで満足しました。 ラーメンの美味しさだけでなく、笑顔が素敵なご主人の優しい気遣いが伝わる接客も好印象。 調理、配膳、片付け、両替、全て1人で忙しくこなしながら、ああした丁寧な接客が出来る事が素晴らしいです。 ラーメンは好きなんですが、あまり食べる機会がなく、年に3~4回程度。 その殆どが、大好きな『八雲(平塚)』さん。 これからは『海そば』さんと言う選択肢が増え、嬉ししいのですが、どちらも、待たずにすんなり入店出来ないところが悩ましいところです。 大磯 海そは゛ 神奈川県中郡大磯町大磯1713-90 [月・金・日・祝] 11:00~15:00(なくなり次第終了) [土] 11:00~15:00(なくなり次第終了) 18:00~20:30 定休日:火曜日、水曜日、木曜日 #
by kansukenator1
| 2024-01-14 15:05
| 和食
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by kansukenator1 カテゴリ
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